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子どもたちに伝えたいこと「視野を広げる」

子どもの視野を広げるために、まずは自分の視野を広げよう

私がアメリカに留学していたとき、
寮でアフリカのエリトリア出身の人と同室になりました。

エリトリアは、当時隣国のエチオピアと国境を巡って紛争中で、彼は政治的難
民としてアメリカに来て5年、もうすぐアメリカ市民権を得ようとしていまし
た。

彼は当時22歳、とても才能豊かな人で、
200mを走れば世界記録まであと1秒くらいで走りました。

私が「君、速いねー」と感心すると、
「いやー、まだまだ世界記録まで1秒もあるからねえ、ぜんぜんだよ」と言っ
ていました。

自分で財布をデザインして、エリトリアの鰐皮業者、カリフォルニアの輸入業
者と販売業者に委託して財布を販売し、1つ売れるごとに数百ドルを稼いでい
ました。

私が帰国する頃にイタリアに絵画の勉強をしに短期留学し、
帰ってきて医学部に進学し、今、眼科医として働いています。

お金がたまったら飛行機を買い、
小さくてもいいから航空会社を作りたいと言っていました。

世界の人材レベルは相当なものです。

さて、日本人がそのような人たちと、能力勝負をした場合、
勝つ人がどのくらいいるでしょうか?それほど多くはないのでは?

だからこそ、能力勝負だけではなく、誠実さ、真面目さを基本にした他人から
信頼を勝ち得る人間性を磨くことが、今後の時代を生き抜く鍵になるのではな
いかと思うのです。

グローバル化する時代には、日本国内での比較だけでなく視野を広げながら自
分を磨く努力が更に求められるのではないでしょうか。

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