気持ちを受け止める大切さ
気持ちを受け止めるだけでなく、問題をはっきりさせる
子供:「忘れ物したことをみんなの前で怒られた。先生だって、忘れ物してる はずなのに。学校はおかしい!先生はおかしいよ!あんなバカみたいな学校、行く必要ない。だから、学校にはもう行かない…」
母親:「学校って、そういうところあるからね…。私も、昔、忘れ物して怒られるのが嫌だった。忘れ物して怒られたこと以外は、嫌なこと無かった?」
子供:「うん…(お母さん、全然分かってないな…)」
上記の親子の会話。
お母さんの何がまずかったのでしょう?
私なら、こう考えます。
まず、お母さんは、子供の気持ちを受け止めていない。
子供の気持ちについて話さず、
学校の批判や自分の経験について話しています。
そして、締めくくりは、「他に嫌なことは?」となっています。
これでは、「そんな理由では学校に行かない理由にならない」と言っているようなものです。
子供としては、「気持ちを受け止めてほしい」、「理由を分かってほしい」と思っているのに、お母さんは、それに全く応えていない。
だから、上記会話では、
子供が「お母さん、全然分かってないな…」と感じているのです。
上記会話が、次のようだったらどうでしょう?
子供:「忘れ物したことをみんなの前で怒られた。先生だって、忘れ物してるはずなのに。学校はおかしい!先生はおかしいよ!あんなバカみたいな学校、行く必要ない。だから、学校にはもう行かない…」
母親:「理不尽な扱いを受けて納得がいかない、そう感じているんだね」
子供:「そうなの!」
この会話では、子供の気持ちを受け止めつつ、
問題がはっきりするように、オウム返ししています。
このお母さんは、学校の批判や自分の経験を加えていません。
「納得のいかない怒られ方をした」という子供の気持ちをそのまま受け止めています。
子供が延々と語ったことを「理不尽な扱いを受けて納得が行かない」という一言にまとめています。
だから、子供は、「気持ちを受け止めてもらえた」という嬉しさと「問題がはっきりして、頭の中がスッキリした」という解放感を同時に感じます。
単なるオウム返しではなく、「気持ちを受け止め、問題をはっきりさせるオウム返し」を訓練していくと、子供の力になることができます。
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