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夏休みがチャンス!気づく力を伸ばす方法

図鑑よりも本物を見せてあげよう

観る力をつける。
この場合、「See」ではなく「Watch」です。
動物園、植物園、博物館、水族館、プラネタリウムなどを利用して、観ることで名称、種類、性質、形、大きさ、色、用途などがわかります。
図鑑人間は驚くほど色々なことを知っていますが、残念ながら大きさまではわからないことがあります。本物を見せてあげてください。

ただし、お子さんが興味を示さないときは、あまり効果はないでしょう。
「今度の日曜日は休みだから、水族館でも行こうか」ではなく、「パパ、ラッコってどうやって貝を食べるのかな?」といったように「かな?」が語尾についたときは、何をさておいても連れて行きましょう。疑問の目が、好奇心を刺激しているからです。

そして、見てきたことを絵日記に描ければ素晴らしいと思います。絵日記は、体験したことを思い出しながら整理し、記録することですから、知的な訓練になっているのです。
ただし、絵の巧拙にはこだわらないようにしましょう。楽しく描けることが何よりも大切だからです。

似ているところ(類似点)と違っているところ(差異点)を見つけ、話をさせることも大切です。
言葉は、実際に話してみなければ、どうにもならないものです。自分で考えたことを、自分の言葉で話す機会をたくさん作ってあげましょう。
野菜(キャベツときゅうり)、花(さくらと朝顔)、果物(りんごとミカン)、乗り物(飛行機と客船)などの組み合わせです。
お子さんの話したことで、妥当性がある場合はすべて正解です。

たとえば「自転車とオートバイの違うところを言ってください」という問題のとき、「仮面ライダーはオートバイに乗るけど、自転車には乗って来ない」と言った子がいました。こんなとき、お母さん方はどう対処されますか。
「テレビのせいだわ!」と眉をつり上げる前に、とりあえず間違いではありませんから、「その考えもいいね」とうなずき、「でも、仮面ライダーを知らない外国の人にお話ししてわかるかしら?」と言えるお母さんになってほしいのです。
するとお子さんは、自分の考えを認めてもらいましたから、人力と動力の差に話が進むはずです。
まずは認めてあげ、それから正解に導いていくことが大切です。

さらに、朝顔やひまわり、家庭菜園で栽培した野菜などの観察絵日記(成長過程や咲いた花の数、色、葉の形など)を描いてみましょう。成長の変化に気づく目が育ちます。
また、種まき、発芽、葉、花、種といった成長の過程を観察することで、科学的にものを学ぶ目も養うことができます。

また、家庭のプールや風呂を利用して、浮くものや沈むものを実験してみましょう。
最近では、スイカは絶対に浮かないと思っている子がいるものです。丸ごと1個買うご家庭は少ないのではないでしょうか。

磁石にくっつくものを探すのもおもしろいです。ただしコンセントなどに近づけると危険ですから、使う場合は目を離さないで、終わったら手の届かないところへ片付けるようにしましょう。