暗記科目にオススメの勉強法
ノートをまとめる時間がない!そんなときは…
ひと月前の話。私の塾に通う高校生のM君が、
「世界史がやばいっす」
と言っていた。次のテストで赤点をとったら、世界史のお陰で留年しそうだ、という状況。
塾で教えている英語や数学はだいぶ伸びてきているのに…。
「うちでは教えてないから、知らんもんねー」
なんてわけにはいかない。
しかし、私は世界史は教えられない。
って言うか、ぶっちゃけ、教える・教えないの問題でもないような気が…。
私はM君に言った。
「世界史なんて暗記科目なんだから、覚えるしかないだろ?根性で覚えろ!」
M君は弱々しい声で、
「前回もテスト直前だけですけど、一応勉強したんすけどね」
とほほ。
と、内心思いつつも、
「うーん、じゃあ、こうやったら?」
と言って私がM君に教えたのが次の勉強法です。
まず、教科書の試験範囲のページを全部コピーします。黒のマジックを使って、重要そうな語句を塗りつぶします。
はい。
これで、あっという間に穴埋め問題が出来上がります。
暗記用のノートやカードをせっせと作ってる時間がないときは、最高にありがたい方法だと思います。
ちょっと紙を斜めにしてしまうとビミョーに答えが見えてしまうことがあるので、そういう場合は、クリアファイルにはさむと見えにくくなります。
あとはこれを覚えるだけですが、ひとつ注意点があります。
穴埋めの箇所だけを覚えようとすると流れがつかめなくなるので、覚えているかどうかをテストするときは、穴埋め箇所も含めて、全文を声に出して読みながら確かめるということ。
以上を徹底してやってもらいました。
あっけないほどシンプルでしょ?
でも、これを実践してもらったところ、M君は前回のテストの5倍の点数をとることができました。
前回のテストの点数っていったい…。まあ、いいじゃないですか(笑)。
とにかく、ごくシンプルなことをちゃんとやるだけで、なんとかなるもんなんです。
魔法のような勉強法を追い求めて結局は何もしないのと、あったりまえのことを普通にこなす、どっちが大事か、もうわかりますよね?
勉強に限らないお話ですよ。
今回も、とっても深いことを書いてしまいました(自画自賛・笑)。
実は、後日談があります。
あとで聞いてわかったのですが、M君、世界史の試験範囲をビミョーに間違えていたみたいです。
それがなかったら、もっととれていたはず…。それは言うまい、それは言うまい(泣)。
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