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子供の長所と課題を引き出す、三者面談の進め方

学習面、生活面をしっかり振り返るには…

保護者面接の導入は、生徒自身に1学期の「ふり返り」を言わせるところから始める。しかし、それを予告しておいても、生徒の発言は短いひと言で終わってしまうことが多い。
そこで、保護者面接用に1学期のふり返り用紙を事前に記入させ、それを見ながら保護者面接で言わせると良い。
保護者面接は基本的に次のように進める。より良く改善してほしい。

■その1 生徒に反省を発表をさせる
生徒に「1学期の反省を聞かせてください。」と言う。
・生徒は自分でまとめたプリントを見ながら1学期の反省を言う。
・生徒が言ったあと、そのプリントを受け取る。

■その2 生活的側面の話し合い
反省をもとに話し合いをする。
生活的側面である。

まず、がんばりや努力・活躍を十分に評価する。
そのあと本人の反省点などに注目して、

・本人が言っている通りだと私も思います。
・もっと良くするには〜どうしたらいいと思う?
・これから具体的に、どうなれば成長したといえるのかな。
・そのためにはどういうことができるかな。
・それをやるために出てくる問題点はなんだろう。
・学校では〜のように感じますがどうですか。
・その点についてはご家庭ではどのように考えていますか。
・今後の生活の課題を確認する。

■その3 学習的側面の話し合い
ここで、通知表を見せ学習の様子についての話し合いにうつる。
「自分の予想とどうかな」←この質問はとても重要だ。
各教科からのコメントを伝える。
過去の資料があれば、今までの状況と比較してみる。

・どの教科にも共通している課題はなんだろう。
 たとえば、提出物の状況・復習・基礎…。
・これからの学習の課題を確認する。

■その4 その他
3年生であれば進路へ向けての話になる。

面談のおおまかな流れを確認しました。
「言われなくても同じような流れで自然にやっているよ」を思われたかもしれません。でも、全体の流れとして把握しておくことは大切だと思います。
ところで、上の流れでは、通知表を生徒・保護者に見せる(その3)前に、生活などの改善点を先に話し合う(その2)ことになります。
ですが、私自身、この順番にたびたび抵抗を感じてきました。多くの保護者の最大の関心は成績です。それを見たいのに出し惜しみをしている感じがするからです。
とはいえ、先に評定を見せると、その結果にとらわれて、保護者自身が子どもの生活の様子など上の空という雰囲気になってしまうことがあります。生活の話からまた学習の話にもどってしまうこともあります。
そこで、上に紹介した方法ではなく、面談予定の生徒にはその日の面談前に一斉に通知表を渡してしまう方法でやっていたことがあります。
生徒は、面談の順番を待つ間に保護者に通知表を見せ、評定を知った上で三者面談をするわけです。効率的に進めて時間短縮をしたいと願う私の考えそうなことです(^_^;)
しかし、面談の緊張感がなくなってしまったり、保護者に見せないままで面接に臨む生徒もいて、結局ここで紹介している方法に落ち着きました。もちろん臨機応変に対応しながらです。