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自信をつける問題集とはどんなもの?

最初は薄い問題集を何度もやろう!

勉強において、問題集は欠かせない重要なものです。問題集も厚いものから薄いものまで様々ありますが、どんな問題集を使って勉強するのがいいのでしょうか?

もちろん、各々のレベルや志望校によって最適な問題集は違いますから、一概に『これがいい!』とは言えませんが、少なくとも、『勉強初心者』には『薄い問題集』の方がいいと私は考えています。問題集というのは、最後までやったらそれで終わり、というものではありません。最低でも3回、出来れば5回は繰り返さなければ身に付かないと言われています。

数百ページもある、辞書のように分厚い問題集を使って勉強している人をよく見かけますが、『本当にこんな厚い問題集を5回も繰り返せるのかな?』といつも疑問に思います。勉強に慣れている人であれば、まだいいのかもしれませんが、『今まであまり勉強をしてこなかったけど、これから頑張ろう!』という勉強初心者には、厚い問題集はオススメできません。勉強初心者にとっては、厚い問題集は『百害あって一利なし』と言ってもいいくらいです。理由はいくつかあります。

先述したように問題集は最低3回、出来れば5回繰り返す事が大事です。あなたが天才でない限り、一回だけやった問題が試験本番でもしっかり解ける、という事はなかなかありません。人間は忘れる生き物ですから、その時には解けてもしばらく経つと忘れてしまいます。5回繰り返す事で、解法が脳にしっかりと刻み込まれ、試験本番でも解けるようになるのです。

このように、問題集を解く時に大切な事は『繰り返し解く事』なのです。

しかし、最初から厚い問題集を使って勉強すると、量が多いため、最後までたどり着かない可能性が高いです。当然、『繰り返し解く』というレベルの話以前の問題になってきます。

すると、ある分野は得意だけど、ある分野は全く解けないといったように落差が激しくなります。試験というのは、範囲の中から万遍なく出る事が多いですから、得意分野と苦手分野の落差があるよりも、どの分野も万遍なく出来る方が有利です。つまり、こういった勉強方法だと、受験本番で不利になります。また、最後まで終わらないという事は、挫折感にもつながります。

『途中で諦めてしまった』
『最後まで出来なかった』
このような挫折感は、勉強に少なくともいい影響を与えません。勉強に対する自信もなくしてしまうでしょう。

反対に、薄い問題集であれば、ちょっと頑張れば、終わらせる事が出来るし、それが自信につながります。厚い問題集というのは、掲載されている問題数が多いわけですから、試験に頻出の重要問題から、数十年に一度しか出題されないような、重箱の隅をつつくような問題までたくさん掲載されています。それを最初から最後まで同じように全て解いていくのは、効率的とはいえません。

その点、薄い問題集は、掲載されている問題数が少ないため、試験に頻出の重要問題だけ、厳選して掲載されている事が多いです。重要で基本的な問題のみを何回も重点的に勉強する事が出来るのです。最初は、重箱の隅をつつくような問題は無視して、このような頻出問題を
重点的にやっていくのが効率的なので、この点でも薄い問題集に軍配が上がるでしょう。

『薄い問題集だと、浅い知識しか付かない』という批判をする人もいます。しかし、最初はそれでいいのです。薄い問題集を5回やり終えて、それでもレベルが足りないと思ったら、その時に新たにもう一冊買えばいいだけの話です。最初から欲張って厚い問題集に手を出して、中途半端に挫折してしまうよりはるかにいいでしょう。