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計算問題を早く解く工夫とは?

問題をそのまま解こうとしていませんか?

先日、ある生徒を教えていると、小数点の位置に間違えが多く見られました。
10や100をかけることと、0.1や0.01をかけることは、反対のことと捉えます。
かける数やかけられる数の0は計算(掛け算)の後で答えに付け加えていきます。
別な見方をすると10を掛けることは小数点が右にずれることです。
また0.1や0.01をかけることは小数点を左にずらすことと考えることで
この生徒の小数点の間違えはほとんど無くなりました。
またこの生徒は計算の工夫の問題の知識がありませんでした。
次の問題を見ていきましょう。

問1:38×26+12×26=(38+□)×□=□
これはいわゆる分配法則です。
分配法則という名前は覚える必要はありませんが、計算の工夫ということでは、
算数でもはずせません。
共に26をかけるということですから、括弧でくくり(38+12)×26=1300になります。

問2:98×7=(□−2)×7=□−14=□
これは問1で扱った分配法則を引き算にしたものです。
98という数は限りなく100に近いわけですから(100−2)と書き換え、
それを今度は展開して100×7−2×7にしていきます。
すると700−14=686になり暗算でも解けます。

問3:4×18×25=4×□×18=□×18=□
この問題はいわゆる5や25の倍数の性質をつかったものになります。
25×4=100ということを利用すれば4×25×18=1800といった具合に暗算でもできる計算になります。
このほかにもいろいろと計算の工夫に関する知識がありますが、
少しでも多く身につけることで、より計算を早く確実にしていきたいものです。