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「ウザイ」親は何がいけない?

子供が話したいことを聞いてみよう

成績は平均より少し下、部活は野球部に入部している中学2年生の男の子がいました。
中学1年生の時から、某進学塾に通い、周りと同じように自分なりに頑張っていました。
現在、中学2年生の2学期。。。
中学1年生の頃は平均点以上あった点数も中2になってからは成績は落ちる一方。。。
本人も何とかしないといけないとは思っていても、その状況をどうやって解決したらいいのかわかりませんでした。

中間テストの週間になり、クラブ活動も休みになり、家には早く帰る事が出来ます。
「勉強しないとな〜」とは思いつつも、気持ちはとても重く、憂鬱でした。家に帰ると、母親が

「テスト週間でしょ?」
「勉強、今日から頑張るのよね?」
「塾のテスト対策の宿題ちゃんとしたの?」

と話かけてきました。すると、中2の男の子は言いました。。。

「うざいわ」

そう言った矢先、駆けるように自分の部屋に入り込み、勢いよく部屋の扉をしめたのでした。
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これは私が関わってきた生徒の話をモデルにして作った話です。
ここで、母親は子どもの話を聞こうと質問しています。
けれども、子供の口から出てきた言葉は

「うざい」

でした。

一体どうして子供はそのような言葉を口にしたのでしょうか?
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どういう「話の聞き方」であれば、子供は母親に自分の気持ちを話し、勉強に取り組む気持ちが起きたのでしょうか?母親は、テスト週間で帰ってきた子どもにこう質問しました。

「テスト週間でしょ?」
「勉強、今日から頑張るのよね?」
「塾のテスト対策の宿題ちゃんとしたの?」

一体どうしてこの聞き方がよくないのか?
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それは、『子供が聞かれたくない事を聞いている』からです。
親に対して何を話しても否定されない、受け止めてもらえるという信頼関係がすでに出来上がっている場合は、このような質問をしても素直に話してくれます。
ただ、親に質問に答えても、その後に始まるのが「説教」という経験をたくさんしてきている子供は、親が聞きたい質問に対して答えたくないという気持ちを持っているケースが多々あります。

聞かれた事に答えたら、「説教」が始まり、自分を「否定」される。

このような事が繰り返し行われると親に対しての不信感が生まれ、自分の事を話してくれなくなります。

ではどうしたらいいのか?
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話の聞き方を次のポイントを意識して行ってください。そのポイントとは…

「親が聞きたい事ではなくて、子供が話したい事を聞く」
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という事です。

例えば、

「最近何か悩んでいる事はない?」
「最近勉強の事で悩んでいる事はない?」

というような聞き方をして、子供が話したい事があるかを聞いてみるとよいでしょう。
ここで、子供が「別にない」と言っても「そんな事ないでしょ!」とは決して言わないでください。
その時は、ちゃんと受け入れて、また何かあったらすぐにお母さんに相談してねという姿勢を続ければ、子供が「実はお母さんに相談があるんだけど…」というようにこちらが話を聞かなくても自分から話してくれるようになってきます。

子供が親に対して不信感を持ってしまっている場合は親の根気が要りますが頑張ってください。必ず解決できる問題です。
子供との信頼関係が出来る事は、お子さんの精神面にとって良いだけでなく、私たち親にとっても、とても幸せな気持ちにしてくれる素晴らしいギフトですよ。是非、この感覚を実感して下さい。

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