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ニガテ科目の成績アップ!
相乗効果の勉強法

4科目を関連づけると、成績が上がる

「算数は60点くらいとれるんだけど、国語が50点きっちゃってね…」なんて、よく聞きます。お子さまには得意不得意がありますから、それ自体を否定するわけではありません。ただ、科目それぞれの成績を気にしてしまっていませんか?4科目が全くバラバラなものだという認識は危ない!というか、もったいない!すべてが何かしらリンクしていることを念頭においてあげましょう。たとえば…

事例1:理科が苦手。
でも、算数は昔からコツコツやってきた甲斐もあって安定している。

それなら!理科の算数的分野を徹底的に復習すれば良いのです。理科が苦手だとしても、一気に理科のすべてをマスターする必要はありません。ほかの科目、特に得意なものに強くリンクしている部分から重点的に取り組めば良いのです!
ただ、「4科目はすべてリンクしている」という考え方には、良くない側面もあります。

事例2:算数はこれまでそこそこ上手くいっていた。
ただ、5年生になって突然文章題中心のカリキュラムになったとたん成績は急落…。

こうなると、皆さん焦りますよね。この場合、どのようにすれば良いと思いますか?「文章題の対策をしなきゃ」「文章題だけ集めた問題集を買ってこなきゃ」とまあ、こうなります。しかし!!膨大な塾のカリキュラムに、さらにこれらを追加することはできそうですか?私はオススメしません。なぜなら、おそらく他がおろそかになるから。

「じゃあ、どうするのよ!?」と言われれば、ずばり、「文章題が苦手なのは算数が苦手なのではなく、国語の読解問題が苦手という疑いをもってみよう」ということ。つまり、国語の読解問題と算数の文章題が密接にリンクしているので、読解が上手くすすんでいないと、道連れのように算数にも影響を与えてしまうのです。

これが「4科目はすべてリンクしている」考え方の良くない側面です。ただ、これさえ知っておけば、この考え方の良い面だけ利用することができます。そうです、算数の文章題対策を新たに追加するのではなく、国語の文章読解対策に取り組んでいけば良い。

国語の読解力をつける最も確実な方法、それは「文章を書く」ことです。理由は簡単。文章の正しい構造が理解できていれば、逆に読むときに構造を簡単に把握できるからです。もちろん、たくさんの本や文章を読むことで構造をつかめるお子さまもいますが、書くほうが圧倒的に簡単にマスターできます。ここで忘れてはいけないのが「文章の“正しい”構造」を意識して書くことです。実はこれは作文では足りません。

この正しい文章構造を最も効率よく学ぶことができるのは、小論文です。小論文には書き方の「型」があります。「型」=「ルール」ですね。ここではその全貌をご紹介することはできませんが、せっかくなのでエッセンスの部分をお話します。

・小論文はかならず4段落構成にする。
・大原則として是か否か、どちらかの主張を結論とする。

たとえばこんな感じです。

1.問題提起「今年の夏休みは旅行に行くべきか?」2.反対意見「たしかに、家と塾の往復では勉強の能率が上がらない可能性がある」3.主張の根拠「しかし、この夏が志望校合格の鍵を握ることは間違いない」4.結論「したがって、今年の夏は旅行に行くべきではない」

いかがですか?たった4行でも、論理的な文章を書くことができます。繰り返しになりますが、この反復をしているうちに自然と文章の構造が読み取りやすくなるはずです。もし読解力に不安があるなら、むやみに読書したり問題に取り組んだりする前に「4行論文」で頭の体操から始めてみましょう。だんだんとハードルを上げていけば、きっと苦手は克服されることでしょう。

そして、結果的には算数の文章題を解くチカラも伸び、国語と算数が“相乗効果”を生むようになります。