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忘れっぽい子をデキる子に変える習慣

後回しの習慣は、親に似る?

やった方が良いとわかっているけれど後回しにしてしまい、ギリギリになってあわてる…というパターンは、私たち大人でも よくありますよね。
ギリギリでもやり遂げることができれば、大人はさほど何かを言われることはないのですが、子ども達はそうはいきません。ある程度の帳尻を合わせることができる子は「普段からやれば、もっとできるのに…」と言われ、間に合わない子は「だから、普段からやりなさいと言っているでしょ」と言われ…。
正直なところ、子どもに対するジャッジの方が『結果が点数で出る』分だけ厳しいのが現実です。

「どうしてやらないのか」については、皆さんもよくわかるのではないでしょうか?…そう、アナタが後回しにする理由と一緒です。
「それと勉強を一緒にしないでよ!」と思いますか?でも、子どもには「今、勉強しておかないと後で大変だよ」なんて言っても、わかるはずがないのです。アナタが『今やっておかないとマズイ』と思うのは、アナタ自身の経験上わかることであって、アナタがお子さんの年齢の時には実感としてはわからなかったですよね?ですから、後回しにしてしまう傾向がある場合には、お子さんと一緒に『新たな習慣作り』をしていくことが必要となってきます。
そして、耳が痛いかも知れませんが…アナタ自身が「後でいいや」と後回しにする傾向があればあるほど、子どもも似た傾向になってしまうようです。

それでも…アナタが、子どもの頃に「勉強した方が良いよ」と言われても、あまりしなかったとして…今のアナタの状態になったのは、親の責任ですか?違いますよね。
できるだけ良い環境作りをしてあげたり、きっかけを作ってあげることは大切かも知れませんが、親の責任は「きちんと教え伝えること」なのです。「しなければならないこと」と「した方が良いこと」は別ですよね。


『何でも、すぐ忘れてしまう子』がいます。最初は「とぼけているのかな?」と思ってしまうくらい、記憶力が弱い。こういう子に「勉強しないと後で困るよ」という台詞を繰り返し言うと、その言葉は覚えるのですが、だからといって行動は変化しません。難しい理屈はわかりませんが、言葉は言葉として覚えているけれど、日常の行動とは全く別次元になっているようなのです。
彼らは全く同じ問題を5回やって説明したとしても、次にやった時には「これ、わかりません」と言ってしまったりします。自分が「わからない」のか「忘れた」のか、区別すらつかない場合が往々にしてあるのです。こうなると日常生活でも会話が噛み合わなかったり、こちらの言うことが伝わりづらかったりするので、様々な問題が生じてしまいます。

彼らに共通しているのは、とても素直で、イヤなことも尾を引かないという部分。この彼らの素晴らしい部分を活かしつつ、社会生活に適応していくためには『自分が忘れやすいタイプであること』をしっかり意識させることです。そしてわからない時に、 「全く知らないこと」なのか「自分が忘れているだけ」なのか区別が付くように『メモを取る→メモを見る』という習慣をつけさせることが必要になってきます。
きちんと覚えていないとダメだろう!と叱っても、意味がないのです。

社会の最低限のルールについては、小さい時から繰り返し言われてきているので、彼らの記憶に入っています。なので、学習や集団生活の中で困ることはあっても、その子の人となりを悪く言う人はほとんどいないでしょう。「すごく良い子なんだけれど…」と言われます。
まわりの大人にとっては必要がなくても、その子にとっては必要なメモの習慣づけ。これは「やった方が良いこと」になります。けれども、これを「しなければならない」というわけではありませんね。「やった方がよいこと」はたくさんありますが、「やらなければならない=責任」の部分は、大抵の方は実行されているのです。
何でも自分の責任と感じたり、自分自身がやっていないと思われないためだったり、自分自身がそうじゃないとイヤだからだったり…。そんな理由で、お子さんにキツク当たっていませんか?「〜ねばならない」ではなく、伸び伸び『お子さんが生きやすくなるための工夫』に取り組むと、気軽に、気長に続けることができますよ♪