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集中力を育む、声かけとは?

「やりなさい!」では逆効果?

私の受け持つ授業に、いつも集中力のない生徒がいます。先日も授業中、全くやる気がみられませんでした。
「さっさとやりなさい」と頭ごなしに叱るのは簡単なのですが、ここは一計…。「さあ!スピードアップ、スピードアップ」と耳元でささやきました。
その生徒ははっとした表情をして、そのまま机に向かって集中し始めました。どうも「スピードアップ、スピードアップ…」とつぶやいているようです。
「さっさとやりなさい」と言っていたならば、きっと彼は機嫌が悪くなり、反抗的になり、もっと手を焼いていたに違いありません。うまく説明できませんが、“結果的に”声かけがうまくいったようです。

その時その場所ごとに、最適な声かけがあります。しかし最適な声かけは難しいので、まずは「適度な声かけ」からしてみましょう。絶対にやる気になる、魔法の言葉なんてありません。
声かけが難しいのでしたら、行動で示して下さい。『勉強をさせる立場』ではなく『本人を応援している立場』を貫くと、いい関係が保てるでしょう。
例えばいいタイミングで飲み物を差し入れしたり、勉強の時間になったら「勉強しなさい」と言う前に、自分が集中するふりをするとか(新聞を静かに読んだり、テレビを消したり)してみたらいかがですか?
行動で相手に気取らせると、相手も自然な対応ができるのではないでしょうか?