親が左右する、子どものストレス
子どものよい点、すぐ言えますか?
ストレスをためないようにするにはどうしたらよいでしょうか。例をあげて説明いたしましょう。
学生時代のことが一番わかりやすいでしょう。運動クラブに入っていると思ってください。どんなクラブでも構いませんが、ボールを扱う運動、テニスにしましょうか。今まで自分ができなかった技術を一所懸命に練習しています。
それがマスターできた時どうしますか。どこかで使いたくなりますよね。ドライブサーブ、バックボレー等、人から要求されるのでなく自分から人に見せたくなるのです。そしてまわりからの「わあ、すごい」「いつからできるようになったの?」という賞賛の声が、とても心地よく感じられるのです。ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンなどが分泌されるのです。
さあ、子どもも同じです。自分から出したくなるまで待ってあげましょう。そして、出したときは、賞賛の嵐。拍手の連発。
「すごい」「すばらしい」「なんて賢いの」「お母さんはとてもうれしい」…どのような言葉でもいいのです。次から次へと、子どもをほめてあげるのです。すると子どもも喜び、楽しんでくれます。ストレスをためない一番の方法が、これなのです。
この方法は、大きくなってからでも使えます。配偶者のよいところをさがし、それをほめるという方法です。
まず、お父さんは、お母さんのよいところを100書き出す。そして、それをほめます。お母さんも同じことをするのです。はじめから100が難しければ、20ぐらいでも構いません。お互いに書き出してほめる。想像しただけでも、楽しくなってきませんか。大きくなった息子さんや娘さんにもあてはまります。
具体的な例を、もう少し話しましょう。
以前お母さまがたに、子どもをほめる俳句を作っていただいたことがありました。すぐに俳句ができたお母さまは、子どもにストレスをためさせていません。マイナスで見るのでなく、プラスで見ているからです。プラスで見れば、どんどんほめる場所がでてきます。
これは練習です。練習次第で、誰でもすぐに出てくるようになります。五七五にしなくても、ただの書き出しでもよいのです。「毎日子どものよい点を5つ、手帳に書く」という作業も、練習になるでしょう。お母さんはお父さんのよい点、お父さんはお母さんのよい点でもいいです。1ヶ月で150、1年とはいいませんが、6ヶ月で1000近くになるはずです。そうすれば、ほめ上手のお母さん、プラス思考のお父さんに変身しているはずです。するとそれは、お父さんの仕事の面でも生かせるのではないでしょうか。
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