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勉強の習慣を作る“3秒ルール”

なぜ勉強は苦痛なのか?

To be, or not to be, that is the question.

このセリフは、シェークスピアの『ハムレット』に出てくるものです。
そのハムレットの中での流れからこれを訳すと「To be, or not to be, that is the question. 」は、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」のような和訳になると思います。

ちなみにこの一文を単独で訳すと、「するべきか、しないべきか、それが問題だ」のような意味になります。
まあ、私たちは日常でそんな究極の選択をする機会はないと思いますが、勉強をするにあたっては毎回、この問題と向き合っているのです。

この問題の選択肢は2つしかありません。その2つの選択肢というのは、
1. 勉強「する」
2. 勉強「しない」
の2つです。シンプルですが、物事の始まりとなるものです。

「する」のか「しない」のか。要するに、行動ですよね。行動があってこそ、はじめて何らかの結果が出ますから。
この選択をするときは瞬間的に決めるべきだと思います。都合や理屈をごちゃごちゃと考える必要はありませんし、そうすべきではありません。長くても3秒で決めてください。
いちっ、にっ、さんっ。する!
または、
いちっ、にっ、さんっ。しない!
のようにしてみてください。別に3秒である必要はありませんが、自分の感覚的な決定で構いませんので、できるだけ短い時間内で決めることをお勧めします。

なぜ瞬間的に決めるのかというと、「もし勉強するとしたら、何をどんなやり方でやろうかな…」などと考えていては、「する」という決定を下すことなどできないと思うからです。
そうであるのなら、「しない」言い訳を考えついてしまう前に、行動だけを決めてしまえばいいと思いませんか?

実際に、何らかの言い訳を考えた後に、自分なら「する」という決定を下すことができるかどうかを、ちょっと考えてみてください。私なら、よほどのことでない限り、言い訳を考えて「しない」ことにしてしまいそうです。
どうですか?あなたは私とは違うかもしれませんが、「しない」理由を見つける努力をしてしまいそうじゃありませんか?
そうなってしまうくらいなら、まずは「する」か「しない」かを決めてしまえば先に進みやすくなりますよね。

さて、ここからが大事なところです。
それを瞬間的に決めたら、その決定を疑ってはいけません。これは絶対に守ってください。「これでよかったのかな」とか「他にやることがあるんじゃないかな」などと考えるのは禁止です!
「やる」と決めたらやるのです。「やらない」と決めたのならやってはいけません。
そしてそれを続けてみてください。そうすることで、あなたの中に「習慣」ができますから。もし習慣という言い方が嫌であれば、「自然なこと」とか「当たり前のこと」という言い方をしてもいいと思います。

失礼なことを言うようですが、あなたは日頃、「勉強することが苦痛」だと思ってはいないでしょうか。
なぜそのように感じるのか。その理由は、それをする習慣が自分の中に無いからです。しかし逆に言えば、その習慣さえあれば、それは苦痛ではなくなるはずなのです。

歯を磨くことが苦痛ですか?
日本国内で日本語を話すことが苦痛ですか?
朝、友達に会ったら「おはよう!」と言うことが苦痛ですか?
そんなことに苦痛は感じませんよね?
当然のことだと思われるかもしれませんが、自分のなかで習慣になったものは苦痛ではなくなるのです。そして逆に、それをしないことが苦痛になってしまうほどになると思います。
その習慣を作るために、自分の意思で YES/NO を即断即決するようにしてみてください。そしてその決めたことをやり抜く。どんなに短い時間であっても、それを続けていればそれは当然にあなたの習慣となります。