手付かずの宿題、楽しみながら終わらせる方法
ゲーム感覚で心理的負担を楽にする
大きめのカードを用意します。なくても、わざわざ買ってこなくていいですよ。
ノートの切れ端かルーズリーフ、裏の白い広告などをハサミで切って作ったもので構いません。
そのカードに、残っている宿題を1枚に1つずつ書いてください。
次に、これらを「作業系」と「発想系」に分類します。
「作業系」というのは、
・英単語や漢字の練習をする
とか、
・数学の問題を解く
とか、
すぐに取り掛かれば、出来・不出来は別として、進めていけるものです。
時間さえ確保すれば、なんとかなるもの、と言い換えてもいいでしょう。
「発想系」というのは、
・日記
とか、
・読書感想文
とか、
・自由研究
とか、
ある程度、発想が必要なもの、あるいは、自分なりにテーマを考えてからでないと始められない種類の宿題です。
「作業系」は「作業系」のカードの山、「発想系」は「発想系」のカードの山にします。
■ゲームのルールを厳守
さて。それではまず、「発想系」のカードをよく切ってください。
あっ。早まらないで!
切るとは言っても、トランプで言うところの「シャッフルする」という意味ですよ、念のため。
そして、1枚めくります。
はいっ。それに今すぐとりかかって!!
これはゲームです。ゲームだと思ってください。
このゲームのルールは、
めくったカードに書いてあることは、今すぐとりかかるということです。
作文などであれば、まずはメモ書き。
頭の中だけで考えるのではなく、大き目の紙に思いつくまま、どんどん書き散らすのがコツですよ。
自由研究であれば、テーマ探しのために、インターネットで検索してみたり、本屋や図書館へ行って調べてみたり、おうちの人や友達と相談してみたり…、どんどん行動すること。
そして、これらがちょっと行き詰ったり、失速してきたりしたら、次に「作業系」のカードを取り出し、シャッフルします。
で、1枚めくる。
めくったものには、すぐとりかかること!
出来ればタイマーを用意して、自分が集中できそうな時間(30分から、長くても1時間くらい)をセットします。
で、ピピっと鳴ったらその作業は一旦中止。
先ほどの「発想系」の続きを行います。以下、この繰り返しです。
■2つのポイント
このやり方には、超〜重要な、2つのポイントがあります。
<ポイント1>
「発想系」と「作業系」を交互に行うことで、残り時間時間を有効に使うことができる。
何かを発想するには、「そのテーマについてじっくり考える時間」と、そのあとに「そのテーマについていったん忘れる時間」が必要だと脳科学や心理学の世界でも言われています。
「忘れる」とは言っても、それは意識上のことだけで、実は潜在意識は考え続けてくれており、新しい発想を熟成する準備をしてくれているのです。
通常はこのために休憩したり、遊んだりして熟成を待つのですが、今回は「時間がない!」ということなので、「作業系」の宿題をやることで頭を切り替えつつも、さらにやるべきことも進行していく、という一挙両得を狙っているわけです。
<ポイント2>
「やらなければいけないこと」を「ゲームのルールを守ること」に置き換えてしまうので、ツライ気持ちが和らぐ。
おうちの人に「早く宿題やりなさい」とか言われて渋々やるのと、だいぶ心理的な負担が違います。
やってることは同じでも、「やらされている感」が少ないと、圧倒的に気楽に出来るものです。
さあ。迷っている時間はありません。今すぐ実行に移しましょう。
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