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苦手科目の中で好きな単元を探してみよう

一つずつマスターすることで達成感も味わえる

苦手な科目をつくってしまうのには、いろいろな理由があると思います。

例えば小学生の場合であれば、その科目を教えてくれる先生の好き嫌いによって、得意になったり、その反対に苦手にしてしまう事はよくあることです。
また中学受験を志す子どもたちは、その科目の難易度の高さから、その科目に苦手意識を持ってしまうこともあります。
中学生の場合は学年が進むにつれて、学習する科目の内容が抽象的になり、自分に理解しにくく苦手にしてしまう事があります。
また定期考査前に勉強時間をあまりかけない科目は学習が定着しておらず、次第に苦手にしてしまう場合もあります。
まさか高校生になっても小学生のように先生の好き嫌いで、得意、不得意が分かれる事はないでしょう。むしろ高校生は自分の進路希望により、勉強時間を多くとる科目が得意になりやすく、その逆は苦手になってしまう事が多くなってきます。
いずれの学年にしろ、得意な科目の勉強は積極的に取り組むが、苦手な科目にはあまり勉強時間もかけていないという事が言えそうです。これはやはり苦手意識から自然に自分の苦手科目を敬遠してしまっているのでしょう。

ちょっと振り返ってみると、本当に自分の苦手科目にかける勉強時間が少ない事に気つくと思います。今まで時間をかけなかった分が、そのまま今になってつけとなってまわってきているのです。
それなら今までの分を取り戻そうと、苦手科目の克服に意気込みよく取り組もうとします。しかしその学習がなかなか進んでいきません。あなたもそんな経験はありませんか。

それでは長続きのする学習はどうすればできるのか。それが問題です。
そんなときはその科目の中の一番好きな単元からはじめてみる事です。
誰にだって苦手な科目の中にだって、比較的好きな単元があるはずです。

その好きな単元をまず攻略してみることです。例えば小学生の算数なら、自分が計算を比較的好きと感じれば、計算練習を徹底しておこないます。
中学生の数学なら図形問題が直感的にわかりやすいのであれば、そこから取り組むのです。高校生の数学であれば確率が点数を取りやすいと思うなら、確率からはじめる事です。

「一般に得意な科目を徹底的に勉強すれば、その他の学習にも影響が及び、できなかったところができるようになってきます。」この事を利用するのです。
苦手な科目においては、ひとつの単元の理解力が深まり克服できれば、次の単元に取り組む意欲までちがってきます。

また苦手科目だからといって、教科書のはじめから順に基礎を学び、その後、標準・発展的な問題へと進んでいく方法をとらなくてもかまいません。
数学でいえば問題を読んでその問題の解法が頭に浮かぶようであれば、その問題を自分で解かなくてもかまわないのです。
それより解法が思いつかない問題の解法を、詳しい解説つきの答えを見ながらよく理解し、理解できればそれを実際自分の手で解いてみる事です。そうすれば計算練習にもなり、またその解法が頭の中に残りやすくなります。

もちろん苦手科目は今までの学習時間が足りない事が多いので、復習は何度も繰り返します。特に重要でありそうな問題や自分の理解が不十分な問題はカードを作ることをおすすめします。表には問題をそして裏には解法を書いておくのです。そしていつでもカードを見て復習ができるようにしておきます。

こういうふうにひとつの単元をひとつづつ完全をめざしマスターしていくのです。
このほうが基礎だけを学習し、全体がうろ覚えよりずっと効果があります。
ただこの方法をとると解法を読んで自分で理解する事が必要になってきます。
ところが自分が苦手な科目の場合、自分では解法を読むだけで理解できない場合も出てきます。
そういう時は友達に聞くより学校や塾の先生や家庭教師の先生に聞くようにしましょう。そのほうがポイントを端的に指摘してもらえると思います。

得意な科目をみがくための学習は必要です。しかし今80点である科目を100点にするより、今40点である科目を80点にするほうがよほど簡単なのです。

苦手な科目はいわば頭の中が白地図のようなものです。その白地図に色を塗っていくことは楽な作業なのです。そして今までできなかった事ができるようになる事で、大きな達成感が味わえます。

着実に40点が50点になり、50点が60点になり、そして60点が70点になるその過程で少しづつ自信がついてきます。そして80点が取れるようになれば、苦手だった科目が晴れて得意科目の仲間入りです。