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失敗しない子より、失敗してもあきらめない子に

必要なのは自分の力でやり遂げる経験

夏以来、自転車で走る爽快感にとりつかれて、毎日自転車で通勤しています。

片道約10Km、30分あまりの通勤時間ですが、
流れる街の景色の中を自転車で駆け抜けていると、様々な気づきがあります。

徐々に色づいてゆくイチョウの葉の変化
普段は気づかないような道の上り下り
2つの施設の位置関係など

電車に揺られているだけでは気づかないような発見があって、刺激的な日々を過ごすことができています。

同じ通勤時間でも、電車に身を委ねて揺られるのをやめて、
自分の力で地面を踏みしめて進んでいくことで、今までと全く違った景色が見えてくるんですね。

家の中に、仕組みもわからずに使っているものが増えたり、
ただ乗っているだけで目的地に行くことができたり、便利になることはいいことなのですが、

逆に、自分自身の力で何かをつくったり、様々な工夫をする機会が減っていくのは、
特に子どもたちにとっては残念なことなのかもしれないと感じました。

自分自身の力で何かをやり遂げない限り、
本当の意味で自分を信じられる「自信」は、身につきません。

だからこそ、目の前の学習を通じて、
自分自身の力でやり遂げる経験をしてくれたらいいなと思いながら、
一人ひとりの子どもたちを見守っています。

失敗しない子にするよりも、失敗してもあきらめない子になってくれるように。

そのためにも、自分でやり遂げた喜びを、たくさん感じさせてあげたいですね。