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オンリーワンの人生を

環境のせいにせず、自分の人生を生きる

「どうせ」「やっぱり」を使わないと決めました。

「どうせ自分なんて…」「どうせ自分には…」。

どんな体であれ環境であれ、絶対にあきらめない、くじけない。
つらいことばかりが続く人生なんてないのだから…。


こう語るのは、テノール歌手の
新垣勉(あらがきつとむ)さん。

新垣さんは、第二次世界大戦が終わった数年後に生まれた。

生まれて間もなく助産婦さんのミスで、
両目が見えなくなった。

沖縄にいたアメリカ兵の父親は、
新垣さんが1歳のときに単独で帰国してしまった。

日本人の母親は、幼い新垣さんを祖母に預けて再婚し、
姿を消してしまった。

周囲から祖母を母親だと言われ続けて育った。

小学生の時は盲学校に入学。

不自由な目や、日本人離れした顔立ちのせいで、
白い目で見られたり、悪口を言われることが多かったらしい。

「なぜ自分だけがこんなに不幸なのか」
生まれてきたことを呪った日々が続いた。

そんな新垣さんに転機が訪れる。

教室で何気なく好きだった歌を口ずさんでいたら、
音楽の先生の耳に入り、大絶賛したのね。

勇気をもって別の場所で歌ってみたら、
これまた拍手喝采。

「こんな自分でも人を喜ばせることができるなんて…」

初めて味わう感動。
歌うことが、どんどん好きになっていった。

その後も様々な試練があったけれど(今回は省略)、
数々の人との出会いで、運命が開けていったんだ。

自分にあまり自信が持てない人もいるかもしれない。

他人と比べられ、劣等感を感じている人もいるかもしれない。

でも、10人いれば、10通りの人生がある。
大切なのは自分らしく生きること。
一人ひとりの輝きを持った、
誰にも真似できないオンリーワンの人生を生きること。


ちなみに今、新垣さんは、ご両親から素晴らしい声を与えられたことに感謝し、多くの人を元気づけるために、全国各地のステージに立っている。

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