1人で抱え込まない子育ての考え方
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『悩みを手放してみる』ということ
あとで聞いてみると運動会当日の朝、いよいよ悩んだシンペイは、思い切ってクラスメートに足の状態を素直に打ち明けたそうなのです。すると以前からシンペイの足のことを密かに心配してくれていたリョウ君が、快く代走を引き受けてくれたというわけなのでした。
シンペイは心から嬉しそうに私に言いました。
「みんなが言ったんだ。『分かった。シンペイ、1人で悩むな!大丈夫。俺たちがなんとかするって!まかせとけよー!』って。僕、もっと早くに相談してみれば良かったんだね。今回はみんなにすっかり助けられちゃったよ!」
みなさんは、ご自分の心の中にある悩みや苦しみをたった1人で抱え込んでしまってはいませんか?
私もシンペイのように、抱え込むには荷が重すぎる悩みを誰にも話せず、自分ひとりでなんとかしようと必死になって、もがいていたことがありました。それは特に子どもたちがもっと幼かった頃に、度々ありました。『子育てをする』ということが、あの頃の私にとってはとても重い荷物に感じたからです。
「母親の私がもっとしっかりして、この子を育てていかなければ」
「どうしてほかのお母さん達は、あんなに『いい母親』なんだろう…」
色々と思い悩み、夫にすら心の内を話せずに、子どもと2人っきりの部屋で、毎日悶々とした思いに苦しんだものでした。今思うと、『子育て』に対する気負いが多すぎたのでしょうね。そして、助けを外に求めることを恥のように考えて、自分をどんどん追い込んでしまっていたように思います。
このように、私が抱えていたような『子育て』の悩みもあれば、『親同士の付き合いで起きる人間関係』に悩んだり、『子どもの友達付き合いのこと』で心を痛めたり、『家族の健康や、生活、仕事、夫婦のこと』などで苦しんだりと、本当に私達の心にまかれる『悩みの種』のなんと多いことでしょう!
私達の腕で抱えることのできる悩みの量は、自分が思っているほど多いものではありません。たった1人でがんばって持ちこたえようとすると、必ず腕のどこかから『悩みの種』はこぼれ落ち、その種から伸びた『苦しみ』という名のツルによって、私達の体はがんじがらめに縛られ、どうにも動くことができなくなってしまうでしょう。ですからそうなってしまう前に、心の中の悩みや苦しみを思い切って手放してみるのです。誰かに助けを求めるのです。
「私を助けてくれるような人なんて、誰もいやしない…」
そんなふうにあきらめずに、声に出してサインを外に送るのです!必ず、あなたのことを気にかけ、心配し、手を差し出してくれる人がいます!苦しみや悩みというものは、それを抱え込んでしまっている自分の心を外に開くことによって、思いもかけずに脱出の道が開けてくるものなのです。 だからできるだけ早いうちに、『手放してみる』ことです。大丈夫!だから…けっして1人で悩まないで。思い切って、勇気を出して、手放してみましょう!
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