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自分の子育てを振り返る時のヒント

ひとつの視点から見ていませんか?

よく、「物事は一方向からだけでなく、いろんな視点で見るようにした方が良い」と言われますね。今回はそんなお話を。
私には大好きなSF小説がありまして、その小説は宇宙を舞台にした戦争のお話。その中に出てくる場面です。
ある軍人さんが、空港で少年に声を掛けられます。
「僕のお父さんを殺した、あいつらをやっつけてね!」
「…うん。なるべく勝てるように頑張るよ」
戦争で父親を殺された少年から話し掛けられた軍人さんが、このお話の主人公でもある若い将校です。戦争に反対しながらも、生きていく上で仕方なく軍人をしている理論家です。
「あの少年は『あいつらをやっつけてね』と言っていたけど、それは相手の国に、自分と同じように父親や恋人を殺された悲しい人たちを作ってほしいと言っていることとわかっているのかな?」

一緒にいた身内にこう打ち明けるこの軍人さん。今の私の考え方に大きく影響を及ぼしているとてもステキな考え方の持ち主で、私の理想です(^^;)。
自分が悲しい思いをさせられた時、相手にも同じ思いをではなく、もう誰にも同じ思いをさせない。わかってはいるけど、なかなかできないことですよね。

また以前、このメルマガでも書いたんですが、我が家の食卓で実際にあったお話です。子どもが自分の好きなものを先に食べた後、パパやママの分をもっとほしいと言った時です。
ママは「自分の分を食べたら終わり」。ほしいと言えば何でももらえると考えるようになるから、ほしがってもあげないで、自分の分だけ食べさせる。
パパは「パパの分を分けてあげるよ」。ほしいと思ったときにもらえると嬉しいということを覚えるから、ほしがるならあげて、人にも優しくできる心を育てる。
どちらも間違いではなく、どちらが良いとは言えないと思います。どちらの気持ちも学んで欲しいとは思いますが、違う考え方の2人がいるからこそわかる『違った視点』ですね。
子育てには答えはない、正解はないと言われますが、違った視点から見たときに、必ずしも間違いではないという部分が必ずあるからなんでしょうね。