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1人で抱え込まない子育ての考え方

悩みを抱え込んでしまった息子

秋の三大学校行事と言えば、「遠足」「学習発表会」そして、「秋の大運動会」と言ったところでしょうか。息子・シンペイの中学校でも先日、晴れ渡る秋空の下、賑やかに大運動会が行われました。シンペイの出場種目は、200メートル走、綱引き、それからメインイベントの『全校クラス対抗リレー』。このリレーでは、「走りが専門の部活」に所属している子がたいてい出場することになっているようなので、バスケット部に所属しているシンペイは、断る間もなくメンバーに選ばれたようでした。

ですが、この時シンペイは痛めていた左足首が治ったばかりでしたので、クラス対抗リレーで走るのはかなりキツイことでした。はた目には負傷した左足を引きずることはなくなっていましたが、さすがに一区間300メートルを全力で走るとなると足にかかる負担が大きく、走った後に強い痛みが出てくるようなのです。
「今の足の状態をみんなに話して、誰かに代わってもらえないの?」
と私はシンペイに尋ねたのですが、
「もう、みんな種目は決まってるし、リレーなんてそうそう簡単に出てくれる人はいないよ!みんな出たくないから、僕にまわってきたんだからさー」
とヤケを起こしたみたいに、あきらめ調子で、すっかり1人で抱え込んでしまっているのでした。

…ところが当日、私が応援に行ってみるとリレー走者の中にシンペイの姿がありません。代わりに一生懸命走っているのは文化部のリョウ君ではありませんか!そんな彼に、シンペイはじめクラスのみんなが大きな声援を送っているのです。