あきらめない子に育てるコツ
目標は子どもに決めさせよう
「継続は力なり」とは、本当です。小さな努力でもコツコツ積み上げていけば、いずれ大きな力になります。努力を続けていけば、子どもの成績は伸びていきます。
ところで、楽しさにも3通りあります。
1つ目は、おやつを食べておいしいように、それを味わえる喜び・楽しさ。
2つ目は、ゲームのように遊び心がある面白さ・楽しさ。
3つ目は、目標を達成したときのように充実感を伴う楽しさ。
これらの1つでもあれば、努力が続けられるのです。
今回は3つ目の、「目標を達成したときのように充実感を伴う楽しさ」についてです。キーワードは「目標を達成」です。「目標を達成した楽しさ」を知っていれば、どんなことでも続きます。
目標は「夢」と言っていいかもしれません。目標とは、より具体的な夢です。この目標を達成するには、誰でもそれなりの努力が必要です。
たとえば、何かの大会で優勝するという目標。
これを達成するためには、人並み以上の練習が必要なのは明らかです。練習は厳しいが楽しいものです。そして、楽しいが厳しいものです。
でも、目の前に目標があれば、人はがんばることができます。そして、もしもその目標が達成されたなら、ものすごく嬉しい。
厳しいと思っていた練習に、価値があったことが実感できます。そしてまた新しい目標を目指して、厳しく楽しい練習を続けることができるのです。
しかし、子どもにいきなり、「△△の大会で優勝しよう」という目標をもたせてもダメです。第一、目標は押し付けるものではなく、自分で決めさせるのです。
小さな課題としての目標は、親や教師が与えもいいと思いますが、大きな遠い目標は子どもが自分で決めなくてはなりません。
親や教師は、その準備を助けてあげるのです。たとえば、子どもに小さな課題を与えます。
「リフティングを3回できる?やってごらん」。それが小さな課題。目標になります。
子どもができたら、大いにほめてあげます。そして、達成感と喜びを味わわせます。「すごい!じゃあ、5回はできる?」。
できたら、大いにほめてあげます。そして、達成感と喜びを味わわせます。「すごい!じゃあ、何回くらいできると思う?」「ええと、じゃ、10回にチャレンジしてみるよ」。
小さな目標を達成した子どもは、少しずつ大きな目標にチャレンジしようとします。
目標を達成した喜びを知っている子は、厳しさと苦しさのあとにもっと大きな喜びがあるのを知っています。
ですから、苦しいときでも楽しみながら、チャレンジすることを続けられるのです。
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★今日のプラスアップ1★
小さな目標で達成した喜びを味わわせよう。
チャレンジし続ける子になれます。
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