“まわりから必要とされる人”の条件
将来に生きる、真剣に取り組む習慣
将来どんな職業に就くにしろ、身につけておいたほうがよい習慣があります。
それは、『目の前にある“今やるべきこと”に真剣に取り組む』という習慣です。
「自分のやりたい、好きなこと」だけでなく「やるべきこと」に全力で取り組む習慣が、将来、人から信頼され必要とされる人間の大きな条件ではないでしょうか。
授業を受けているときにはその授業に真剣に取り組み、部活で走っているときには自分のベストを尽くそうと努力し、親から風呂掃除をしてくれと言われれば、隅々まできれいにしようと頑張る。
そういう姿勢を続けていくことができれば自分の持っている力を高めながら、周囲の人々も認めてくれるようになるでしょう。
職業に就けば、好きなことだけやっていけることはほとんどないでしょう。そういう時、なんにでも真剣になれる習慣は、必ず助けになるのです。
掃除や提出物を見てみると、一刻も早く終わらせたいばかりに雑な仕事をしてくる人もいます。言われた仕事を形だけ終わらせればいいと考える人が多くなれば、それだけ世の中は手抜きが横行し、心のこもらない場所になっていくでしょう。
1人1人が自分の持ち場に心をこめて過ごしている場所では、1人1人がまわりの人のことを気遣い、自分の将来も考えようと努力している場合が多いものです。
実際、いわゆる『荒れた』クラスでは、朝から黒板の溝にはチョークの粉がたまり、雑巾でなぐるように消したチョークの筋が残っているものです。
それは結局、自分のすべき仕事に対して手を抜くことを覚えた人たちが集まっている、ということではないでしょうか。
小さなことに一生懸命になれる場を提供することが大切であり、目の前の小さなことに一生懸命になれることが習慣になれば、職業が何であろうときっと相当なことを成し遂げられる人になると思うのです。
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