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良い家庭教師を選ぶためのチェックポイント

「合格させた実績のある人=優秀」とは限らない

家庭教師は必要でしょうか?という質問を多くいただきました。
ちなみに私も直接教えることがありますので、教える立場から家庭教師について書きたいと思います。

私は家庭教師を頼まれても断る場合があります。
というのも「あまり意味がないだろうな」という場合があるからです。
その場合というのが「全部おまかせ」です。もちろん、ある程度は家庭教師にまかせるということは必要です。相手もプロですからそれなりの考えもありますし。
ただ、家庭教師はあくまでもフォロー的な立場ですので、わずかな時間ですべてをやるというのは時間的にも無理があります。
そのため「家庭教師が教えるもの」と「自分でやる(できる)もの」に分けなくてはいけません。

その役割分担を考えないと家庭教師をつけても意味がありません。
教える方としてもはっきりとやることを指定してもらえないと、まんべんなくやるしかなくなるため効率的に教えることが難しくなります。

次に「教わったことをやり直さない」場合もあまり意味がありません。
家庭教師とはいえ、塾の授業と同じくあくまで「習う」時間です。自分で解く時間ではないのでその時間の確保が必要になります。
その時間を確保できないにもかかわらず家庭教師を頼んでも、結局は「分かったような気になる」というだけになってしまいます。

また、教えていて嫌なことは「教えたことをやり直さない」ことです。別に「教えたことが出来るようになっていない」ことには腹が立ちません。やり直しても出来ないならまた教えればいいだけです。
しかし、「やり直しをしない」というのだと定着しないのは分かっているので、教える方としてもモチベーションは低くなっていきます。

ですから
・家庭教師に教わることと自分でやることを分ける
・家庭教師に習ったことをやり直す時間がとれる

この2つのことが可能であると判断してはじめて、家庭教師を頼む意義が生まれてきます。
成績が上がらないから家庭教師でもというのはナンセンスです。何を頼むのかということをしっかりと把握してから頼むようにしてください。

では、家庭教師を選べばよいか。
絶対に譲れない条件は次の2つです。
・中学受験を経験している人であること
・受験まで見てくれる人

中学受験は色々な面で高校受験や大学受験とは違いがあります。
そのことを知識としてでなく経験として知っているのかどうかは重要です。経験していない人には子供の気持ちは絶対に分かりません。
また、受験直前でいなくなられても困ります。学生さんに頼むときは注意が必要です。就職活動にひっかかって人の受験どころではないということもあります。

その他、チェックをした方がいいことは次のようなことです。お子さんに合わせてチェックするようにしてください。

・お子さんのレベルに合っているか?
⇒難関校に合格させている人が、かならずしも(お子さんにとって)優秀とは限りません。
 お子さんのレベルに合った人なのかをしっかり判断してください。

・理解できなかったところを正直に言ってくれるか?
⇒短い時間ですべてを理解させるということは現実的に不可能です。
 まだしっかりとは理解しきれていない単元などを、しっかりと伝えてくれる人にお願いするようにしてください。

・次回までの課題(宿題)を出してくれるか?
⇒上で書いたこととリンクしますが、理解しきれていない部分について課題を出すことが重要です。
 もちろん、次の回に確認しているかも重要です。

・お子さんとの相性がいいか?
⇒どんなに優秀な人でもお子さんと相性が悪いと成果は上がりません。
 こればっかりはお子さんに直接聞かないと分かりません。大事なことは人の好き嫌いではなく、分かりやすいかどうかです。

・親(あなた)の希望を聞いてくれるか?
⇒私に任せておけば大丈夫!という人は結構危険です。
 やる内容や宿題など臨機応変に対応してくれることが大切です。

・対等な関係になれるか?
⇒親と家庭教師はお子さんを中心とした1つのチームです。
“雇ってやっている”わけでも”教えていただいている”わけでもありません。対等な関係が築けるかどうかを判断してください。

ちなみに個別指導塾の担当講師に関しても同じことが言えますので、個別を考えている(通わせている)人もチェックしてみてください。