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定点観測のススメ

小さな変化に気づき、新しい発見につながる

5月から6月にかけては新緑が美しく、
生命力豊かな季節ですよね。

この季節からお薦めしたいのが「定点観測」です。

いつも行く公園の花壇、木などの草花、日の出、日の入りの様子など、季節によって変化するものを一か月くらいのペースで同じ場所、時間に観察します。

そして写真などの記録をとっておきます。

こういった観測をすることで、
お子さんと自然に関する洞察を深めます。

実は、こういった事は中学生になっても行います。

幼児が観察するものですから、
厳密でなくてもいいのです。

自然がいきているものであり、
常に変化している事に気がつくことが大切なのです。

こういった経験が、
色々な学習において理解を深める手助けをします。

もうひとつ定点観測をお薦めします。

それは、“ご自分”と“お子さん”の「定点観測」です。


お子さんに関して、今の状態をいくつか書きとめておきます。

そして、その時点から一ヶ月後、その中で少しでも良い変化があったら、
「できるようになったね!」とその変化をほめてあげるのです。

今、できている事ではなく、
今、変化があったことを褒める。

これなら、「何も褒めるところがない」という状態でも見つけられますよね。

何もなければ、
「たった100グラム体重が増えた」という変化でもいいのです。

「わー、大きくなったねー!」。

それだけでも子どもはうれしいものです。


そして、ご自分自身についても、もし、「怒らない」ようにするのを目標にしていたら「先月は一日5回、怒ってしまったけど、今月は4回以下の日が10日もあった!」という感じでご自分の成長にも定点観測をするのです。

定点観測は、ご自分の「今」を正確にとらえるのに非常に効果的です。

以前にできていなかったことが、
「今」できる。

状況は必ず変化する。

その事を実感できます。