女子高校生の出産…ここから見えてくるものとは?
増えている?10代の出産
我が家には19歳から5歳まで、大学・高校・中学・小学・保育園に通う5人の子どもがいます。
この子たちを育てながら気づかせてもらった子どもの未来を守る大切な視点。それは「子どもの性事情を知っておくこと」です。 子育てのゴールが、自立した1人の大人を育成することであれば、10代になると一気に成長する性の面を、しっかり健康的に支えなくていけません。
最近のニュースでも、女子高校生が学校のトイレで出産し、新生児を溺死させてしまった事件や、
自宅で無介助出産をした18歳女子が親にばれるのを恐れ、新生児を殴り殺してしまった事件が記憶に新しいと思います。
妊娠をした10代が親に事実を伝えられず秘密分娩をするという事例の増加から、親子関係や家族機能の低下が浮き彫りにされました。
少子化時代ではあるものの、現在日本の10代の出産は、
年間16,000人から21,000人もあります。驚くことに14歳以下の出産も、毎年40人〜50人もあり、10代の中絶数となると30,000件前後という悲しい現実があります。
性教育を学校任せにしない
「十五で姉やは嫁に行き…」と童謡の歌詞にもあるように、人間の女性は15歳で子どもが生める身体になります。 これは古今東西変わらぬ事実です。情報化がこれだけ進む中、性情報は商業的なものばかりが増加し、30年前の600倍相当といわれます。
子どもは未来の大人たち。その先の命も、いずれ今の子どもたちに宿るのですから、性感染症を防いだり、
望まぬ妊娠を防ぐ知識やコミュニケーションの知恵を600倍の力を出して伝えなければ。
未来の命を守る時代が到来しています。「性教育は学校の仕事」とおまかせし、他人事にしている場合ではありません。
性教育とは言わずに、いのちの大切さを伝え、自分のいのちのセルフケアを動機付けするべきでしょう。
どれも家庭が中心になって幼い頃から徐々に伝えて創造していくセンスです。「家庭の中の性」で誕生してきた子どもたちなのですから、家庭の中でいのちの知恵を伝承しましょう。 (バースコーディネーター・大葉ナナコ)
現代の子どもたち、キス経験は… >
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