出会い系サイトから子どもを守る!
出会い系サイトにまつわる事件の実態
出会い系サイトの広告や案内メールが、山のように届く毎日。
迷惑メールの処理をしても、削除し続ける日々を過ごしていませんか。
保護者の私たちでさえこうなのに、子どもたちがメールアドレスを取得したとたん、
出会い系サイトの案内が数多く届いたら…?
IT社会となった現代では、保護者側も子どもたちのITトラブルに太刀打ちできる力を持たないといけません。
警察庁の調べでは、2004年の出会い系サイトに関わる事件が1,582件報告され、
加害者が携帯電話を使用したものが約96%を占めます。
被害者1,289人のうち、18歳未満の児童が1,085人(約84%)で大半を占めるという、
保護者にとって悲しい結果が出ています。児童買春・児童ポルノ禁止法に違反したものが768件あり、
出会い系サイトが犯罪の温床になっていることがわかります。
出会い系サイトの数は、国内では軽く3000以上はあると言われ、
掲示板やチャットのページで、巧みな言葉を使って子どもたちと接触が持てるようにし、
売買春で利用します。
平成14年の出会い系サイト事件被害者数1,517人のうち、18歳未満の子どもが1,273人で、
平成12年の18倍となっています。
フィルタリングだけではない、子どもを守る方法
まず1つ目は、そういった情報源が危険であることをきちんと伝えること。
インターネットへのアクセス履歴を保護者がチェックするだけでは守っていることにはなりません。
96%の子どもたちは、携帯電話でアクセスしているのです。履歴に出会い系サイトへのアクセスがないとしても、
安心できることとイコールではないのです。具体的に危険な理由は真摯に伝えるべきでしょう。
2つめは、出会い系サイトなど悪質な情報との接点をなくす環境作りです。
危険性を説明するとともに、悪質な情報が入手できないようにゲートコントロールするのです。
これ以上10代の被害者を増やしてはいけないと、2003年に「出会い系サイト規制法」が制定されました。
また、携帯電話事業者も自主規制として、
決められたサイト以外へのアクセスを制限するサービスの提供などを行なっています。
家のパソコンや携帯電話にフィルターをかければ、
悪質なウェブサイトにはアクセスできないようにすることができます。
パソコンの悪質サイトへのアクセスを防ぐフィルターは財団法人インターネット協会からもダウンロードができます。
また、携帯電話は携帯電話会社ごとにフィルターの設定があるそうなので、ぜひ実践してください。
さらに悲しいことに、児童売買春事件の92%が「子どもからの誘いかけ(平成14年勧誘状況判明分)」と警察庁が発表しています。
平成15年から「出会い系サイト規正法」が施行され、18歳未満の子どもでも援助交際の勧誘を行えば、犯罪となります。
この法律では、保護者も出会い系サイトの利用を防止することが定められています。「知らなかった」では済まされません。
10代の子どもが性行動に走るのも、家族が子どもの心を温められていないから。
パソコンや携帯電話にフィルターをかけることはもちろんですが、家族同士の心を開いた会話や手作りの料理で、
子どもたちを温める思春期育児も大切なのです。今できることから、すぐ始めましょう。
(バースコーディネーター・大葉ナナコ)
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