有害サイトだけではない!携帯電話の脅威とは?
“写メール”が子どもに悪影響?
携帯電話が普及して早くも10年以上がたち、家族で何台も使いこなす時代となりました。
携帯電話の普及率は日本が世界一で、子ども用の商品も豊富なラインナップが登場しています。
「お稽古事に通うとき、どこにいるかが衛星通信機能でわかるから安心」
というママさんにもお会いしたことがあります。「これなら『5時に帰っていらっしゃい』
と電話できるからラクなのよ」という声も。
子どもが自分から5時に帰宅する準備を始めることを学ばせたほうがよい気がしますが…。
さて、この携帯電話ですが、子どもたちに持たせる場合はどんな問題が起こりうるか、
それぞれの親子で考えなくていけません。インターネットでも、メールアドレスを取得したとたん、
性を商品化したさまざまな情報が怒涛のごとく送られてきます。子ども用携帯電話でも、
条件はまったく同じです。それとはわからない方法で、ポルノグラフィの無修正画像や、
モノ扱いした性描写のものが多く送られてくることはご存知でしょう。
いかにも魅力的な文章で情報が届き、そこにアクセスすると高額な請求が来るというのは、
もはやパソコンと同じ。携帯電話の使用者年齢によってシステムは変えられないので、
大人対象の性情報に子どもがアクセスし放題というのが現状です。
携帯電話を子どもが使うデメリットは、性を商品化した悪質な情報だけではありません。
実際に知人宅で起きたことなのですが、ある日、中1の息子の携帯電話の画像データをチェックしてみると、
なんと女性性器のアップ写真が!驚いた知人(母親)が、「これどうしたの?」とたずねると、
「同級生に送ってもらった」と言ったそうです。よく話を聞くと、
「女の子の性器ってどうなっているの?」とメールしたところ、
「じゃあ見せてあげる」と携帯電話のカメラで撮影した画像を送信してきてくれたというのです。写メールといわれる写真画像の送受信機能で、周囲の身近な人間の写真が、
一歩間違えば市販のポルノグラフィ以上の画像情報になってしまうのです。
ケータイに振り回される子どもたち
携帯コミュニティーサイト「GAMOW」を利用する中高生2,891人に、携帯電話に関する調査を行いました。
調査項目は朝日新聞社が作成し、バンダイネットとVIBE、東急エージェンシーが共同で調査したそうです。
この結果によれば、謝罪の気持ちや別れ話をケータイメールで伝えるという中高生が多く、「謝罪」は41%、
「別れ話」は40%がメールで行うと答えたそうです。これこそ、会って直接言うことに価値があるのに!自分の本音を直接言えない人が将来増えるのではと不安になります。
中高生の1日の携帯電話利用時間は、「1時間以下」が15%、「1時間〜2時間」が23%、
「2時間〜3時間」が17%、「3時間〜4時間」が13%、「4時間〜5時間」が7%、
「5時間以上」が25%でした。もし自分のお子さんが、24時間中5時間以上も携帯を相手にしていたら、どのように思われますか?
また、友人から来たメールは何分以内に返信するのがマナーか尋ねると「即答」が37%。「ケータイに振り回されている」と思ったことがある中高生は59%いたそうです。
渡しっぱなしにしていれば、子どもにとって無法地帯の携帯電話。使い道を明確にしたいものです。
例えば、塾の送り迎えを頼むときだけ、休日の買い物時だけ、夜8時からは電源を切る、
写真機能のない機種にする、夜は親に必ず渡すなど、親子でルールを作ってその都度見直すことが大事です。
有害情報を扱えない機種を子ども用に与えるべきだと、まずは思います。
(バースコーディネーター・大葉ナナコ)
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