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「不登校問題」、どう考える?

中学不登校過去最多!昨年度の不登校 12万6762人

8月9日、文部科学省は、学校基本調査「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」の速報を発表しました。 2006年度の年間30日以上の長期欠席者の全体数は、19万6568人(8919人増)、「不登校」を理由(※)とする長期欠席者数は、12万6762人(4477人増)でした。 ※長期欠席理由項目:不登校、病気、その他

不登校者数は、子どもの減少に反比例して、1975年以来27年間増加し続け、2002年から微減少となり、また5年ぶりに増加しました。
全児童に占める割合 1.17%
小学生に占める割合 0.33%
中学生に占める割合 2.86%

過去最高を記録しました。

中学生に占める不登校の割合が、過去最高を記録した理由について、いじめが昨秋から再び社会問題化し、「無理に登校する必要はない」という風潮になったことの影響ではと、文部科学省はみています。

「いじめられるくらいなら、学校に行かなくていいよ」
そう考えられる保護者や専門家が増えたことは、私は喜ばしいことだと思います。
命の危機に直面した生物としての「サバイバル戦略」として、自殺する前に、生きているうちに、学校という教育リソースから引き上げるというのは、実にまっとうな選択だと思います。

もし、学校が楽しく学べる場であるなら、大いに利用したい普通教育のためのリソースです。
しかも、無償で受けられるサービスですしね。

でも、いじめという「魂の殺人」を受けているとしたら話は別です。
魂の殺人を受けながら学校で学ぶことっていったい何ですか?

「学校は、自殺するまで人をいじめてもいい無法地帯?戦場?」
「学校は、自殺するまで通い続けなければらない生き地獄?」

そういうことを学ぶ場ですか?
私は、イジメ回避のための「サバイバル戦略」として不登校を選択する人が増えたことは、

いじめを苦にした子どもたちの自殺は「無駄死に」ではなかった

そう思えるのです。

改めて、ご冥福をお祈りいたします。