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「調べる視点」を身につける

自分で調べたくなる学習活動

1 知っているようで知らないポスト
誰もが一度は見たことがあるポスト。けれど、ポストの絵を果たしてどれくらい正確に描けるでしょうか。時間があれば試しに描いてみてください。大人だって、正確に描くことは難しいかもしれません。だれもが描くことができるものは投函口と、郵便局のマークぐらいでしょうか。詳しく描くことができる人は、「集める時刻」であったり、そこにある「点字」であったり、2つに分けられている投函口の内容くらいまで描けるかもしれません。鍵も描ける子はいるかもしれませんが、少数と考えていいでしょう。

2 まずは描かせてみよう
子ども達に「ポストの絵をできるだけ、そのとおりに描いてみて」と促し、八つ切りの画用紙を配りましょう。子ども達はスラスラ描いたり、「あれっ…ここどうなっていたかな」と迷ったりします。描き終わったら、何人かのポストの絵を黒板にはり、どれが正しいか話し合わせます。けれど、結局はわからなくなります。わからなくなった部分は大きく「?」を黒板に書くと、子ども達は実際に見に行きたくてたまらなくなります。「先生、ポストを見に行きたい」と子ども達は言い出します。

3 わかったことを出し合った後にゆさぶりをかける
ここで、学校近くの2つのポストを見に連れて行きます。2つ見せることが肝心です。子ども達は自分の描いたポストの絵を思い浮かべ「あっ、入り口が2つある」とか「時間が書いてある」とか口々につぶやきます。教室に帰って、2つのポスト両方にあてはまることを発表させます。「時刻表」「点字」「鍵」などを子ども達は発言します。「鍵」の発言がでたところで私は次のように子ども達をゆさぶりました。
「鍵はポストになくてもいいよね」。
子ども達は「ダメダメ!」と叫びます。「誰かが盗むかもしれない」「せっかくのお手紙が盗まれたら大変だ」と口々に言います。「でも、鍵を1回1回あけていたら、大変だよ」ともう一度ゆさぶります。けれど、子ども達はそれにひるまず「もし、中身がなくなったら大変なことになる」と言います。私はあくまで、とぼけまくる役目に徹します。「じゃあ、先生の車の鍵でもあくのかなぁ」子ども達は「あくはずがない」と叫びますので、「では、ポストの鍵はだれがもっているの?」と追い込みます。実はこれが、いちばん子ども達に投げかけたかった発問です。

4 この後の展開は
子ども達は「ポストの鍵を持っているのは、郵便物を集める人」だと言います。では、郵便物を集める人と配る人は同じ人なのか、1人の人が1日にいくつのポストを受け持っているのか、などなど具体的な問いを投げかけていきます。このような問いは、問われなければ、なかなか子ども達からは出てこない問いでもあります。

5 追究の仕方を教える
ここまで問いを具体的にしておけば、子ども達は「何」を調べるといいのか、はっきり理解します。ですが、調べ方はまだわからないかもしれません。そこで次のように促し、どの子も調べることができるようにします。

○家の近くのポストに書いてある、郵便物を集める時刻ぐらいにポストのところにいたら、集める人が来るかもしれないよ。その時にお尋ねをしよう。
○お家に郵便屋さんが来るかもしれないよ。その時にお尋ねしよう。

次の時間は、「調べたことの発表」から学習活動をスタートすることができます。