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言葉より態度!子供への伝え方

「上から目線」は嫌がられる

さて僕の講師歴は大学1回生の頃から始まりました。
「時給の良い仕事だな」と思い家庭教師を始めたのが最初です。

今となっては本当に申し訳ないのです。
当時は「机に座って、ただあれこれ指示すればいいだけの仕事。それやのに時給高くてラッキー。」くらいに思っていたんです。

指導を重ねるうちに、生徒さんのことに少しずつ必死になっていきました。
そして「成績が上がる→喜んでもらえる」ということが増え、自分も嬉しくなりました。
で今に至ります、「生徒さんに勉強の喜びを味わってもらう」ことに完全にハマッちゃいました。

今の自分が「これがベスト、最終形」とは思っていませんが、成績を上げることには自信があります。
ですが、今までの講師歴の中で、「なかなか上がらないな〜。」という時期ももちろんありました。

その頃の僕と、今の僕の違いは何なのでしょうか?何が変わったから、生徒さんの成績が上がるようになっていったのでしょうか?

今のところ次のように考えています。
「以前は、言葉で生徒さんを変えようとしていた。今は行動を見せることで生徒さんを変えようとしている。」ということです。

例えば、勉強のコツの1つに「間違えを喜ぶ」というものがあります。
「間違え」を嫌がる生徒さんは、間違えに目を向けようとしません。間違えを避けるので、頭に残りません。
すると間違えを正すことができないので、なかなか成績は上がっていきません。

反対に「間違え」を喜べるようになると、間違えた時に次のように思います。
「やった。また間違え見つけた。これがテストやなくて良かった。今覚えとこ。」
成績が上がっていくのは言うまでもありません。

さて、そんな勉強のコツ「間違えを喜ぶ」ですが、これを伝えるために以前の僕はこうしていたのです。

「いいかい、○○君。間違えを正すことだけが成績を上げてくれるねんで。だから間違えたら喜ぶようにしよな。」

このように「口で」説明をしていたのです。

もちろん「間違えて怒る」よりは「間違えを喜ぶことを伝える」このやり方の方が成績が伸びます。
ですが経験上、効果はイマイチです。なぜなら「口で言っているだけだから」です。

「水は大切。節水しなアカンで。」
「環境は大切。ゴミを減らさなアカンで。」

そんなことは誰だって知っています。
でも、そう言われてもなかなか実行できません。
「ハイハイ、わかっていますよ〜。」ってなっちゃうことがほとんどです。
「そうだった!ちゃんとしないと!!」と思うことはなかなかありません。

もしかすると、言われた方は次のように聞こえているのかもしれません。

「水は大切なんだよ。でも君は水を大切にしていない。間違っている。ちゃんと誤りを正して節水しなさい。」

上から目線なんですね。表現は違えど、内容は同じです。「君は今間違えている。正しくしなさい。」としているんです。

ほとんどの人は「偉そうに指図される」ことが嫌いです。
だから、上のような言い方じゃ「反抗心を生む」か、「怒られるのがめんどくさいから従う」かです。
いずれにせよ自主性が育まれることはありません。

ではどう言えばよいのでしょうか?
実は「言い方を変える」ことよりも、もっと大切で効果的な方法があります。
「行動で示す」ということです。
言うのではなく、自ら行動で示すと効果が上がります。

「あっ、また私水を出しっぱなしにしてしもた。次から気をつけないと。」
と自分で誤りを犯し、それを認めるのです。
そして毎日気持ち良い表情で節水に励むようにします。
そうすると見ている側も、「なんか、節水してて気持ちよさそうやな。俺もやってみようかな。」という気持ちになるのです。
それと同じことです。

勉強で「間違えを喜ぶ」ことをしてほしかったら、自分から間違えるのです。
「あっ、また間違えてしもた。今日覚えて絶対間違えへんようにしよ。今気づいて良かった〜。」
と生徒さんの前で間違え、それを認め正すようにするのです。

間違えを指摘された時も同じです。
「ありがとう!!このまま気づかんかったらエライことなってたわ。ホンマありがとうね。」

こうすると「先生でも間違えてるやん。なぜかなんか喜んでるし。もしかしたら間違えることは別に悪いことじゃないんかも。間違えを隠すこととか放っておくことがアカンねや。」と思ってくれるのです。

間違えを指摘された時、昔は恥ずかしがったり、少しムッとなったりしていました。
今となっては「自分のしょうもないプライド守るために何してんねやろ。」という感じです。
間違えを指摘してもらった時はチャンスです。
「間違えに対する正しい姿勢を知ってもらう」ための良い機会になります。

「何かをしてほしい」と思ったら「したい気持ち」になってもらうしかない。と何度も紹介しています。
「したい気持ち」になる方法の1つとして、「行動で示す」ことは、とても有効な方法です。

実際、「勉強のコツ」を伝える時は「自分の行動で示す」ことがほとんどです。
生徒さんの前で実際に行動で示すことで、伝えていくのです。
すると生徒さんの勉強法も変わっていき、結果にも自然と表れるようになったのです。

あなた様のお子様や生徒様は、きっとこれから勉強するようになると思います☆なぜかって??
あなた様はこのメルマガで、「どうすれば子供が気持ちよく勉強できるか」を「勉強」しているからです。
「勉強する」ことを行動で示しているんですね☆☆