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親の言葉次第で変わる、子どものやる気

子どものプライドを大切にする

学習塾に勤務していた時の保護者面談で、お母さん方が話してくれた親子の会話を思い起こすと、随分と子どものやる気を奪っている会話が多かったなあと思う。
日常会話の中で、子どもたちはお母さんから手厳しく注意を受けていることがわかる。たとえば、こんな会話だ。

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子ども :これどうするんだっけ?
お母さん:何度も同じことを言わせないでよ!こうするんでしょ!

お母さん:宿題やったの?なんで言われなきゃできないのよ!
子ども :えっ!?忘れてただけだよ。

お母さん:いつになったらあなたは、自分で何でもできるようになるのよ!

お母さん:どうしてテーブルの上のものを片付けないのよ!捨てちゃうわよ!

お母さん:今度こんな失敗したらお母さん、許さないからね!
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こういう言葉は、子どもたちの小さなプライド(自尊感情:セルフ・エステーム)をくじいている。ついつい出てしまうお母さんの感情的な表現が、子どもたちの存在や価値観を傷つけているのだ。

お母さんに考えてほしいのは、子どもたちを動かすものは、お母さんやお父さんやまわりの人の愛情なのだ。その端的な表現が、言葉なのだ。そのことを忘れないようにしてほしい。
日常的に子どもに発する言葉の中で、どんな表現が多いだろう。リストアップしてほしい。そして、それらの言葉が子どものやる気を引き出すために有効なものなのかどうかを考えてほしい。恐怖政治よりは、民主政治を子どもは望んでいるはずだ。
自主的で勇気があって、自律的な子どもを育てるために、どういう促しの言葉が大切なのかを考えてみよう。自分の表現リストに、子どものやる気を引き出す言葉を加えていこう。