塾を考える前に!高校受験に必要なもの
塾に行けば合格できる?
夏休みが終わると増えるのが、「塾に行かなきゃ!」というご家庭。
いいんです。必要なら、行くという選択はありです。
でも、ちょっと待ってください。本当に必要ならば…です。
まず、塾の効用についてお話ししましょう。
塾の利点としては、集団授業のため、切磋琢磨できるということがあります。
そのため、競争心があおられ、負けず嫌いの子なんかには有効です。
あとは、やはりなんと言っても情報が豊富。家庭で調べればわかることも多いですが、何も言わなくても塾側がある程度は提供してくれます。
欠点としては、集団授業であるため、その子に合わせた勉強はできないということ。
そのため不必要な箇所もやることになるし、逆に苦手な箇所をやってくれるとは限らない。つまり穴ができてしまい、どうしても効率が落ちてしまうということ。
次に、合う子、合わない子があり、合わない子には塾は逆効果になってしまうことがあります。
合わない子は、人と争うのが嫌いな子や個性的な子です。
塾というのは高校受験の場合は、授業の補強にはなりません。
特に大手塾の場合は、問題においても一般的な問題になっているので、塾でやっているものと学校でやっているものが完全には一致せず、本人にとっては結構負担になるのも確かです。
「○○人合格!」なんて、うたい文句にだまされないでくださいね。その影で、「○○人不合格!」の数字は表に出していませんから。
あくまで、合格するためには何が必要か?どのくらいの確率で合格するのか?が重要であり、受かった人数に対して、落ちた人数が多いのでは意味ありません。
さて。
では、高校受験を目指す子はどうすればよいのか?
それは、高校受験という試験をきちんと分析する必要があります。
高校受験という試験は、基本的には、中学の授業で習った事の積み重ねが出るんです。
え?当たり前?
では、お子さんは完全に授業を理解し、問題を解けるようになっていますか?それができていれば、定期テストでも、すべて85点以上は取れているはずです。
高校受験というのは中1で習ったことが中2で応用化し、それが中3で集大成となります。そして、受験では、それが複合的に混じり合った問題がでるんです。難関だと言われる高校でも、全部そうです。
つまり、昔から言われるように「授業を大切にしない子に、できる子はいない」のです。
まずは、授業・教科書・問題集ができること。
そしてその上で、応用などを積み重ねたければ、塾を利用する場合もあるかもしれないということなんです。
安易に塾に走れば走るほど、塾で教える内容がその子に完全にあっていない限り、穴ができ、また効率も悪いということなんですね。
現在、Professional-Teacherが受け持っている数々の生徒も、授業を基本とした指導をしています。
まずは、中1・中2のどこで理解が不十分だったのか?どうしたらできるようになるのか?ということから始まり、その子のタイプに合わせておすすめのやり方を選んでいます。
授業を大事にするということは、イコール、内申書もいいということになります。高校入試では超重要な内申書は、テストの点数だけでなく、授業の態度や理解度でも図られます。やはり、授業に沿った勉強を展開していくという点は、その点でも正しいのだと思います。
中学受験は、小学校では習わないことが主流でした。だから、塾が必須。
しかし、高校受験は、中学で習ったことがすべてです。もちろん有名難関高になればそれだけでは対応できませんが、基本・応用は授業で習った問題です。
授業をしっかりと理解し、積み重ねること。
これができる子への道であり、塾に行っているからといって成績が上がるわけでも合格するわけでもないんです。
いますよね?
塾に行かなくても、定期テストで良い点をとっている優秀な子。
その子は、授業を大切にしているのです。
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◆今回のポイント!
塾に行ったら成績が上がるわけではない。
大切なのは、授業を理解すること。
授業を理解していない・定期テストで85点以上取れていない人は、まずは授業から。
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