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子育てテクニックを学んでも、子どもが変わらない理由

「問題は子どもにある」と思っていませんか?

もしかしたら、みなさんは、
「どうやったら子どもを自分の思うとおりに育てられるか?」
「どうやって、子どもを思うように変えていこうか?」
そんな解決策を求めて、子育てのテクニックを一生懸命仕入れようとしていませんか?

でも、僕が本当にお伝えしたいこと…それは、テクニックで子どもを変えようとするのではなく、親であるあなたの認識を変え、自分自身が子どもの本当の力を信じることができるようになること、そのことに力を集中してほしいということです。

多くのお母さんやお父さんは、子育てのテクニックを学べば学ぶほど、うまくいかない現状にストレスをためることになっています。僕も以前はそうでした…。
これは結局のところ、テクニックだけで子どもを変えようとしているからです。
でも、本当は「子育てのテクニックを使うだけで問題が解決する」という考え方が「問題なのだ」ということに早く気がついてほしいのです。

子どもが、
「言うことを聞かない」
「片づけができない」
「宿題しない」
「遊んでばっかり」
「朝なかなか起きない」
「できない…」「できない…」「できない…」

だから、親という権力を振りかざして怒る。
そして、強制的にやらそうとする。

でも、これらの行為はみな、子どもの行動や周りの状況からあなた自身が影響を受け、あなた自身の心が逆に外の環境に支配されていることを意味します。
それは、裏を返せば、あなたがまだ本当の親として精神的に『自立』していないということです。

私たちがまず最初に目指すべき親とは、子どもの行動や周囲の状況に左右されるのではなく、常に自立した親として、責任ある行動をすること。
つまり、自分自身の感情に心を支配されるのではなく、自分の親としての内なる価値観に従わせる親になるということです。

人間は動物とは違います。人間は動物のように本能だけで生きているのではありません。
僕は思っています。
人間に与えられた素晴らしい能力のひとつ、それが、本能や感情を自分の価値観に従わせることができることなのだと…。
私たちには、自分の行動を自分自身で考え、判断し、選択する力が与えられているのです。それは、自分の行動に責任を持つということです。

あなたは、まだ、お子さんを変えようとしていませんか?
せっかくのエネルギーを使うところを間違っているのかもしれません。

本当にあなたがエネルギーを注ぐべきところはどこなのか?
それは、自分自身なのです。
自分自身を自分の内なる価値観に従って行動ができるように変えること、この一点に集中してエネルギーを使うことなのです。

本当のところ、親は子どもを力やテクニックで変えようとしてはいけないのです。
問題が子どもにあると考える、その価値観が問題なのです。
本当に子どもの状態を改善したいと思うなら、まず、親であるあなたのあり方を変えることに意識を集中してエネルギーを使うことです。
そうすることが結局、子どもの状況に大きな力を及ぼす最良の方法なのですから…。