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「親の自己満足」に注意!子供に勉強を教えるコツ

親は一生懸命に教えたつもり。でも…

小中学生くらいの勉強でしたら、親御さんがお子さんの勉強をみてあげた方が塾や家庭教師代を節約することが出来ます。
しかし、実際はお父さん、お母さんがどうもお子さんに勉強を上手く教えられないと、家庭教師を頼まれることも多いようです。

親が勉強を教えるのが上手くいかないのは、全てのことを理解させようと必死になってしまうからだと思います。
たとえば、昨日お父さんが算数を教えてくれたよ…という女の子のテキストをみると、まだ基礎の出来ていない段階で応用問題を必死で解いているお父さんの書き込みの跡がたくさんありました。お父さんの方が必死で問題を解いて、お子さんに解説していた様子が目に浮かびます。しかし子どもに同じ問題を解かせてみたら、案の定全く頭に入っていません。

また、お母さんと一緒に歴史の勉強をしていた子がいました。お母さんと一緒にきれいにノートをまとめていましたが、小テストをしてみたら、全然頭に入ってませんでした。どうも半日くらいかけてテキストを読んでノートまとめをしていたらしいのですが、お母さんの方は勉強になったと満足しているのに、子どもの方は全く身に付いていなかったようです。

つまり、お父さん、お母さんはお子さんの能力をどうしても客観的に見られず、「勉強を教える」ことに必死になりすぎて、自己満足に終わってしまうことが多いようです。

親御さんがお子さんの勉強に関わる時は、一緒に勉強計画をたてる、今日は何時までにどこまでやるかを決める、勉強しやすいテキストを選ぶ、など自分で勉強出来るようになるまで勉強の管理を手伝うことから始めた方が良いでしょう。
そして、課題が出来たら必ず褒めてあげてください。お子さんが勉強をやる気になるように導いていくことが大切です。

そして、勉強を教えることより、お子さんが勉強している過程を注意してみてあげてください。
特に理数系が出来るお父さん、お母さんは、お子さんが算数や数学の問題が出来ないと、つい口を出してしまいがちです。
しかし、親の話は上の空になってしまう子どもが現実には多く、あまりきつく言われると反抗的になってしまってやる気を失うことに繋がりかねません。
それよりも、勉強している過程で、途中式を丁寧に書いているか、分からない時は調べたり例題などを見直しているか、暗記のやり方を工夫しているかなどを注意してみてあげてください。「勉強のやり方」をお子さんと一緒に考えてあげることが大切です。

また、お父さん、お母さんが苦手な教科は、「一緒に勉強する」ようにしてみましょう。たとえば社会の場合、一緒にノートまとめをするのでなく、クイズを出し合ったりして楽しく勉強するような工夫をしてみることが大切です。
受験レベルの難しい問題は、親御さんよりお子さんの方が出来ることが多いかもしれません。出来るところをほめて、どんどん伸ばしてあげてください。
出来る教科や単元だけ、応用問題をたくさんやればいいのです。出来るところが伸びていけば、自信がついて全体的に成績が上がることはよくあります。
お父さん、お母さんが勉強を教えるのではなく、「一緒に勉強していく」という姿勢をお子さんに見せてあげて欲しいと思います。