勉強と遊び、どちらを先にやるべき?
中途半端がいちばん効率が悪い
★大好物は、最初に食べるか、最後で食べるか
食事のときに、自分の大好物のおかずがあるとき、みなさんは、おいしいものは最初に食べてしまう派ですか。それとも、最後までとっておきゆっくりと食べる派でしょうか。どちらの派であっても、おいしいものは一番おいしく食べたい!という気持ちの表れ方でしょう。
勉強と遊びで、どちらを先にやるのか。勉強とテレビやゲームで、どちらを後まで我慢するのか。
これもその人のタイプによって違うのでしょうか。
★★勉強を先だと集中力が低下、遊びが先だといつまでも終わらない
「遊び」をごほうびにして、まず「勉強」を片付けてしまう方法
「遊び」を先にやりきってしまい、最後に「勉強」する方法
どちらの方法も、うまくいく場合といかない場合があるのではないでしょうか。
「遊び」をごほうびにすると、早く遊ぼうと思い、短期集中で勉強しようと思うときもあれば、遊びが気になってしまい、勉強に集中できないときもあるでしょう。あるいは、「遊び」を先にやることで、すっきりした気持ちで勉強ができるときもあれば、「遊び」が楽しすぎで止め時を見失い、結局勉強する時間がなくなってしまうときもあるでしょう。もっとも良くないのは、テレビを見ながら勉強したり、「遊び」のことを考えながら勉強することです。これでは結局、遊びも勉強も中途半端になってしまいます。なかなか、自分の気持ちや行動をコントロールすることは難しいものです。
★★★ポイントは、いかに気持ちを切り替えるか
どちらを先にすべきかといことに正解はないと思っています。それよりも大事なことは、いかに勉強と遊びの境目で、気持ちを切り替えることができるかにあるのではないでしょうか。
特に遊びから勉強に向かうときの気持ちの切り替えや遊む前に勉強に向かうときの気持ちの切り替えが重要になります。
ここでおすすめする方法が、気持ちを切り替える「宣言」です。心のなかではなく、実際に声に出して、「これから算数の勉強を○○までやろう。それができたら、遊ぶんだ」「よし、たっぷり遊んで満足だ。これからは、集中して○○の勉強をするんだ」などと宣言するのです。
声に出すことで、これからの行動を明確にすることと、自分で自分を説得することが可能になります。
心の中でつぶやくのと、声に出すのとを比べてみてください。おそらく、大人の皆さんでも効果が実感できるはずですよ。
そして、実は気持ちの切り替え以上に大事なことは、「勉強」も「遊び」も、精いっぱいやることです。勉強に全力で集中し、遊びも全力で集中することこそが、気持ちを切り替える上でも大切なことなのです。
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