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高校野球から学ぶ、夢の叶え方

かつての荒れた高校が、春の甲子園を制した理由とは?

長崎の清峰高校が、先日、春の選抜高校野球で優勝しました。
長崎県としては春夏通じ初の快挙に、ここ長崎では県民あげて興奮しています(笑)。

実は、この清峰高校は、田舎である長崎県のさらに田舎の普通の県立高校です。
しかも、数年前までは荒れた学校でした。生徒の生活態度は乱れ、勉強はやる気なし。
2001年の春、吉田洸二監督が就任したときは、雑草が生えたグラウンド、散乱したボールやバット、覇気のない練習など、全国で戦えるレベルにはほど遠いチームでした。
県大会でも、毎年1回戦敗退でした。

それから8年。
春2回、夏3回と甲子園出場。3年前は、同じ春の大会で決勝まで進みましたが、強豪・横浜高校に21−0で大敗しました。
が、それをバネにさらに強くなり、ついに今年、初の全国制覇を成し遂げたのです。

なぜ、清峰高校野球部はこんなにも大躍進を遂げたのでしょうか?
田舎の県立高校ですから、野球部だけに力を入れたわけではありません。県外から野球のうまい子を引っ張ってきたわけでもありません。今でも野球部の生徒も、全員が地元の子どもたちだけです。

もちろん吉田監督の指導力に負うところは大きいと思いますが、彼は言います。
「この日本一は私だけの力ではなく、多くの小中学校の指導者たち、これまでの卒業生たちが積み重ねてきたもののおかげです」

そうでしょう。が、それだけはありません。
以前この清峰高校に勤めていたF先生の話から、他の大きな理由の1つは、清峰高校全体の思い切った学校改革にあると私は考えています。
たとえば、学校名は2003年から「北松南」から生徒に募集した「清峰」に改名。
制服もより、カッコいいものに変更。
そして、日々、あいさつ、時間厳守、整理整頓など徹底した生活指導がおこなわれました。
その中心的な教師のひとりだったのが、社会科を担当している野球部の吉田監督でした。

たかが、生活指導と思われるかもしれませんが、これはすごく大事なことです。
この積み上げが、生徒ひとりひとりの力を伸ばし、強くしていったのだと私は思うのです。

この吉田監督の趣味は読書。ジャンルは問わず、たくさん読まれるそうです。
これまで最も共感できた本は、伏見工高(京都)ラグビー部の山口良治監督の『信は力なり』。
伏見工高も以前は荒れていた学校でしたが、山口監督のときに全国優勝2回、準優勝1回を果たしました。

わたしたち個人も同じだと思います。
信じると力が増します。
信じることで、信じてやり抜くことで、必ずや強く前進していけます。
そして、信じたように夢は叶います。

★今日の話から学べる幸運のヒント★
信じれば夢は叶う。