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子どもから率直な思いを引き出すには?

子どもは率直な望みをそう簡単には語らない

例1:夕食を取りながらの親子の会話

たね子:「ねえめん太、あなたは将来についてどう考えているの?」
めん太:「え、うーん……」(一体なんだ?なんでこんな質問を?)
たね子:「そろそろ小学校4年生ぐらいになると中学受験の塾に通う子たちもいるでしょ?あなたは受験したい?」
めん太:「うーん……」(これ以上本当は勉強なんて全くしたくないけど、そのように率直に答えてはいけないという圧力を感じる…)

率直に自分の望みを語ると、結果として自分が不利な状況に陥ったり、痛い目に合わされたりする関係というものがあります。
そして、親子の間はそのようになりやすい。

ですから、「あなたの望みは何?」と一言聞いたからといって、すぐに子どもの本当の望みが出てくるとは限りません。

子どもが本当の望みを率直に言えるかどうかは日頃の親子関係の状態によります。

子どもが率直に自分の本当の望みを述べても親がそれを肯定的に受け止める、そんな空気がある、と子どもが既に感じている場合には、率直に自分の望みを述べます。

しかし、率直に自分の本当の望みを述べると、それが親が子どもに対して期待していることと違うときに否定的な感情で反応したり、冷ややかな皮肉で返したりする場合、子どもは自分の率直な望みをそのまま表現することを警戒し、恐れるようになります。そして、親が喜びそうなことを自分の望みとして語ったり、口を閉ざして何も答えなくなったりする。

望みを取り扱いながら会話を進めるためには子どもが率直に自分の望みを語れる親子関係を作る必要があります。親といえども感情が絡むので、ここが難しくはあるわけですが。

★子どもの望みの内容が何であれ、まずは批判せずに受け止める