仲のよい両親のもとにいい子は育つ!
身内の卑下はほどほどに
今週は、幼児後期に、親がいちばんえらいと思うときがあるので、それをテーマに考えてみます。
幼児後期は、親が世界でいちばんえらいと思っている時期ですが、この時期を過ぎるとえらい人に対する考え方も変わっていきます。
親がえらく、頼もしく見えて、大好きな時期なので、友達同士で親の自慢をいい合って、けんかに発展することもあります。
最近はどうかわかりませんが、ママゴトで父親、母親を自分の親の姿で演じるのは、親を尊敬し、えらいと思っているからです。
こうした子どもの気持ちに応えるためにも、両親はお互いに相手を尊重し、立派な親である印象を子どもに与えるように努力することが大切です。
ここからが大事です。
世界一えらいと思っているお父さんを、お母さんが何気なく批判する。
反対にお父さんがお母さんの欠点を指摘して悪口をいい、ときには大声で怒鳴る。
そんな姿を見ると、子どもは両親に対して疑問をもってしまいます。
両親は仲良く、共に明るい家庭をつくる努力をしていただきたいのです。
そういう家庭のなかでこそ、子どもは喜びいっぱいに育つことができるのです。
たとえば、近所の方に、「お宅の坊ちゃんはお父さんに似て体格がよくて、いつも元気そうですね」といわれたとき、お母さんが、「体ばっかり大きくてもね」と答えたら、「お父さんは体格がいいけれど、ダメな人」と教えたようなものです。
「おかげさまで、父親に似て元気で明るいんですよ」といえば、子どもはお父さんの子どもでよかったと思い、お父さんを尊敬するようになるでしょう。
もちろん、お父さんも同じようにお母さんを立ててあげてください。
私も子どもの頃、両親が言い合いをしているとき、とてもいやな気持ちになり、ドキドキしていることが何度かありました。
これは、子どもの頃に限らず、今でもそうです。
私が過敏なのかもしれませんが、誰かがののしり合っているのを見かけると、ドキドキしますし、そういう光景を見かけると嫌な気分になるので、なるべく聞かないようにしています。
また、聞こえてしまった場合でも、それを感情的に処理せず、冷静に受け流すようにしています。
日本の文化の中に謙遜というものがあります。
控え目な態度で振る舞う。へりくだる。
のような意味があります。広辞苑より。
つい、会話の中で、身内を卑下してしまいます。
反対に自信過剰に、自慢してしまうこともあります。
どちらも過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如しですが、場の空気を読み、相手、自分の子ども、自分の家族のことを考え、ほどよいユーモアと明るさをもって中庸に行うことが大切だと思います。
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