情報氾濫時代に親ができること
新型インフルエンザの流行から起きた、ある出来事
2009年現在、みなさんもご存知の通り、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染が広まり、各国の対応が迫られています。
最近、カナダ在住で日本に一時帰国されたご家族があります。
そのご家族は帰国されるとお子さんを日本の小学校に通わされます。
そこで実際にあったお話です。
今年に限って、学校でいじめ的なものを受けたと言うことです。
理由はカナダから来ているので、新型インフルエンザの菌をもっているのでは…
という子供たちの持っていた情報が原因だそうです。。
このお話から、いくつかのことが考えられます。
最近では、子どもたちもテレビ、携帯電話、インターネットなどの情報媒体に自由に触れる機会がたくさんあります。
そこで得た情報をいかに正しくポジティブに消化、利用していくかという課題があります。
今回の小学校の例での
カナダ → バイキン
という考え方は、情報の捉え方、消化の仕方を象徴していると考えられます。
例えばニュースの見出しだけをみれば、子どもたちにとっては
カナダ → バイキン という構図は簡単にできてしまいます。
またニュースを見た大人が、安易な捉え方をしたために、子供たちに正しく情報が伝わらなかったともいえます。
北米では、この新型インフルエンザの報道は、薬品会社の誇大な宣伝であり、
他のインフルエンザとたいして変わりがないというのは周知の通りです。
報道に対して、かなり冷静に見る北米人を象徴しています。
(もちろん、全ての人がそうであるわけではありませんが…)
では私(たち)にいったい何ができるか。
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V
”情報を、正しく消化したポジティブな形で伝えてあげる”ことができます。
そのためには、”自分自身が情報の奴隷とならない”よう心がけなければいけません。
感情的に、また自分本位な立場から情報を得るのではなく、冷静に落ち着いて、情報を消化することがとても大事です。
その上で子供たちにそれを冷静に伝えていくことです。
次に
バイキン −> いじめてもいい
という構図について考えてみます。
まずはじめに、いじめた側のお子さんの感情を考えます。
上記の例の場合、
普段いない生徒が学校に来ているので目立つ
その子が海外に住んでいる
英語が話せる
などの理由から、嫉妬心や敵対心といったマイナスの感情が芽生えている可能性が考えられます。
マイナスの感情はまわりにマイナスのエネルギーを与えますから、それにつられて行動をしてしまうお子さんもでてくると思います。
ポジティブな職場では、みんな笑顔で仕事できるのに対して、マイナスのエネルギーが溢れている職場では様々な衝突がおこるのと同じです。
ではこれに対して、私(たち)に何ができるか。
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V
自分(自分の家庭、家族)と違う人や状況に対して、無意識にマイナスの感情をもつのではなく、意識的にポジティブな姿勢を持つことができます。
世界中、ひとりひとりみんな違うわけですから、誰かに出会うたびにマイナスのエネルギーを使っていては疲れるだけです。
私なら、自分の子ども達を冷静にみて、いい事をした時には、たくさん褒めてポジティブな言葉をかける、自分たち家族はとても幸せであることに感謝する、ということを日々するようにします。
子ども達本人が幸せであれば、マイナスの感情はあまり出てこなくなると思うからです。
マイナスの感情が出てこなければ、友達関係や、クラス、そして学校全体にポジティブなエネルギーがあふれて、お互い成長し合えるいい環境が作れます。
そういう環境ではあまりいじめたいというようなマイナスの感情は出てきません。
私(たち)大人ができることからはじめたいですね。
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