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自立心と責任感を育てる“ほめ方”

ほめるときの言葉、見直そう

ほめる時、どのようにほめていますか?
「君は優等生だね!」
「100点取って偉いね!」
これらのほめ方は一見するとちゃんとほめているようですが、継続的な視点で見れば効果的とは言えません。

「君は優等生だね!」というほめ方。
これは相手に「優等生」というレッテルを貼る行為であり、レッテルを貼られた相手は「優等生であれ」という脅迫感に追われてしまう可能性があります。
結果として、優等生でいられなくなった瞬間に心が折れるという危険性を持ちます。

「100点取って偉いね!」というほめ方。
これは賞を与える行為であり、100点を取れた成果を賞賛しています。競争意識を高め、成果を出すことへの意欲を高めることはできますが、周囲の評価ばかりを気にするようになります。
そして、その場限りの刺激を満たすことはできますが、継続的な意欲を引き出しにくい特徴があります。
100点を取る事だけに価値を見出し、ごまかしなどが始まったり点数が取れなくなっていった際に心が折れる可能性があります。

ですから
「君は優等生だね!」ではなく、
「君はいつもテスト勉強をしっかりやっているよね。感心しているよ」

「100点取って偉いね!」ではなく、
「ちゃんと勉強していたもんね。だから100点につながったね!」

このように言えば、他人との競争の中で評価を気にするのではなく、自分自身の成長として、自立心と責任感を育てます。
両方とも、注目している事柄は成果ではなくプロセスであることにお気付きになったでしょうか。

この発想で声をかけていけば、成果が出ていなくても、プラスの声をかけることができ、いつでも背中を押してあげることが可能なのです。

「今回60点でがっかりしているみたいだけど、この間、勉強していたこの部分ができるようになっているよ!」
「昨日の試合で三振したことを悔やんでいるようだけど、思い切りの良いスイングで気持ち良かったよ!」

など…
細かく解説すると長くなってしまいますが、簡単にその違いをご理解頂けたら嬉しいです。

けれど、そのためには相手を良く見ていなければいけません。表面的な結果だけをその場でほめれば良い、と思っていると、どれだけ表現してほめても表面的にしか映りません。
生徒の心を本当に動かすほめ方を考えてみませんか。