親だからこそ見落とす、
子どもの本当の能力
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家庭教師がチェックすべきこと
一方、家庭教師が陥りやすい問題は「自分の前では素直に勉強するし、問題にもそこそこ答えられるが、自分がいなくなると勉強しなくなる、問題も解けなくなる」という現象に気づかず、楽観的な見通しで指導を進めてしまうことです。
こういうことはよくある話なので、経験のある教師なら、必ず自分がいない間の学習量もチェックし、自分が指導した内容が、親御さんの前や模試の場でもできるか確認するものです。指導経験の浅い方は、ぜひこうした点には注意を払ってください。
小学生から中学生くらいでは、家庭学習を確実にしてもらうためには、まずは親御さんの協力を仰ぐことが考えられます。毎日やるべき課題をこなしたかどうかチェックし、その結果を記録しておいていただき、教師はそれを毎回確認する。
中学生も後半から高校生となると、お子さんも反抗期を迎え、親御さんではなかなか統制が利かなくなってきます。そうなると、やはり自分がどう思うかの問題です。
「成績を上げる」という目標をきちんと確認した上で、あの手この手で「その気にさせる」ことが目標になります。これがなかなか楽ではないのですが、始めるまでが大変なのであって始めることさえできれば後はついてきたりもします。何とかして「はじめの一歩」を踏み出させてしまいましょう。
問題の出来が状況によって変わる原因はいくつか考えられますが、
教師が特にヒントを出さなくても教師の前では出来がいいとすると、問題の背景として「自信の欠如」が疑われます。
たとえば、正しく解答していると教師が無意識のうちにうなずく、逆にそれがないと、解答に自信がもてず、解答を続けられない。あるいは、親御さんの前で正解できないと激しく叱責されるので、親御さんの前では気が動転してしまう。試験では成績不振を叱責されるのが恐くてパニックに陥ってしまう。
子どもの成績が教師の前で特に良いのは教師を信頼しておればこそで、その教師が基本的には優秀である何よりの証拠なのですが、やはり成績が上がらないでは困ります。
こうした場合、教師は指導記録を書くことに集中して、わざと教え子の解答過程を見ないようにしたり、親御さんとよく話しあい、叱ることを減らし、褒めて勇気づけるなど、様々な努力が必要になります。
いずれにせよ大切なことは、子どもが様々な面をあわせ持つ存在であり、自分が見ているものがその子の全てではない事を、忘れない事です。「自分は相手を知っている、理解している」と思うところから慢心が生じますからね。
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