身についている?正しい「謝り方」
「ごめんなさい」だけでは終わらない
あなたは、ひとに謝る「謝り方」を知っていますか?案外、素直に自分の非を認めて人に謝ることを実行する機会もなく、子どものしつけとしても他人への謝り方を教えないまま、「謝り方」を知らずに生きている人がたくさんいる今日この頃ですね。「え?謝るって、ごめんなさいって言えばいいんじゃないの?」と、思われますか?何か悪いことをして、「悪いことをしたと反省しています」という態度を示すことは、「ごめんと言った。はい、終わり」というものではないのですね。人は、謝罪の言葉があったかどうかではなく、謝罪をしたかどうかを見ているものなのです。
「どうもすみませんでした!」と言って、不機嫌そうにツンツンそっぽを向くような人の態度を見て「あの人は謝った」とは言わないのですね。口先で謝罪の言葉をイヤイヤ吐いて、何の反省もしていない態度、と言うのですね。
また、自分が悪いことをしたことを詫びているのか、それとも自分が悪いことをしたのがバレたことを悲しんで立場を取り繕っているのかも、人はちゃんと見ているのです。「あなたはこんな悪いことをしましたね」と指摘されて、派手なパフォーマンスをして泣きじゃくったり、意気消沈して見せたりして同情を買う行動に出る人は、「何を誤魔化してるのかな?反省してるの?」「後ろを向いてシメシメって舌出して笑ってるんじゃないの?」という疑問の目を向けられます。
謝っている態度をとりながら「でも、自分は悪いことはしてません」「実は自分は謝る必要はないけど、仕方がないから謝ります」という主張をする人、謝っているのか自分を被害者に仕立て上げたいのだかわからない態度をとる人を見ると、ズルイ人だなぁと思います。
そのような態度を見て「謝っている」とか「反省している」とか、人は思わないものです。謝りの言葉を発しながら、言い訳ならまだしも謝る根拠まで否定する人は、本当はまったく謝る気がないのですね。謝罪の姿を示さないと他人の評価が落ちるので、『謝罪の言葉』を言っただけ。自分の立場を守る目的のパフォーマンス。一体、誰が「この人は反省している」と思うでしょう?
悪いことをして謝罪の言葉を示して、それがキチンとできたとしても、それで終わりじゃないですね。口先で謝っただけで実は何の反省もせず、また同じことを繰り返していないか。厳しい目で人は見ているものなのです。
謝罪の態度を示して、本当に反省して、二度と同じことを繰り返さない自分を示して初めて、「確かにあの人は悪いことをしたと反省して謝った」と認識されるのです。ひとつ悪いことをすると、そこまでしないと失われた信用は回復しないのです。
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