楽しく続けるためのピアノ指導術
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まずは理由を聞いてみる
「練習しなきゃダメじゃないの!」
と頭ごなしに注意する前に、練習できない、あるいはしたくない理由を生徒に聞いてみる。
「どうしてもこの曲が嫌い」
と言うなら、曲を変えてもいいと私は思います。同じ効果が望めるならば、嫌いな曲より好きな曲。いつもそうではいけませんが、「2ヶ月も3ヶ月もかかって、やっと8小節進んだ」というよりは好きな曲を弾いたほうが効果的。
「風邪ひいてたから、練習できなかった」
と言うなら、先週したことの復習をすればいいのです。
蛇足ですが、私はとにかく理由を聞きます。もしかしたら、私の言ったことを十分理解していないまま帰ってしまい、いざ練習しようと思っても全然わからなかったのかもしれませんし。そういうことであれば、こちらも気をつけて確認ができます。
遊んでいたから、でもいい。ただし、3回目には雷を落としますけれどね。
『結果』には『原因』があります。その原因の究明は、講師にとって重要な仕事。
「この間違いを来週までにきちんと訂正して弾いてくるように」
「もっと音に深みを出して弾くように」
それだけ言って終わりにするレッスンは、本当の意味でのレッスンではないと私は思います。間違いは練習不足から、というのなら、あたりまえのことですが、
「もっと練習したら、間違いは少なくなるよ」
と言う。そして適切な練習方法を伝える。
音に深みがない場合は、それがどういう意味なのかをまず伝え、原因を伝え、一緒に考えます。なぜ音に深みを出す必要があるのか、深みを出すにはどうすればいいのか…そこまで寄り添わなければ、生徒は途方に暮れるかもしれません。結果についてダメと言うだけでなく、どうすれば、という処方箋も出さなければならないのです。 自分で考えなければならないこともあります。すべて手取り足取りではだめです。でも、レッスン中に原因を伝えていくと、だんだん自分で原因をつかめるようになっていくもの。一緒に考えることも大切ですが、とにかく原因について考えることが必要だということを理解させなければなりません。
もちろん、いい結果が出ているときは十分に認めることも大切です。その場合も「なぜいいのか」という説明を忘れてはいけません。原因の究明は、生徒にとっても講師にとっても大切なことなのです。
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