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伝える力を伸ばすコツ

子どもに「伝えたい」と思わせるには?

今回のテーマは、会話力。
すべて学校まかせで、会話力がつくと思いますか?塾では会話力をつける方法を教えてくれますか?この力は「家庭でこそ」つくものだと思います。色々な方法があると思いますが、その中からひとつ。「家族以外の人と話をさせる」という方法です。

子どもが成長して色々話をするようになり、幼稚園や保育園に通うようになったときに、まずぶつかる言葉の壁があります。自宅では通じていた自分の気持ちが、通じないのです。先生にも友だちにも「お母さんみたいに通じない」のです。
初めての外の社会で、自分の言葉がいかに通じないものなのかを子どもなりに実感するのでしょう。
それはなぜかというと、それまで親が子どもの気持ちをくんであげて、まるで通訳のように他の大人との間の会話を取り持って来たからです。
親は幼稚園に付き添えません。それで、自分の気持ちが先生や友だちに伝わらず、もどかしい思いをするのでしょう。そんな中、自分の気持ちを伝える方法を様々な体験から習得し、自分の言いたいことを言えるようになりますね。「家族以外の人と話させる」実体験が大切なのです。

そして、1人で行動する機会が増える小学生時代。また「家族以外の人と話させる」体験をさせましょう。
まず、家族以外の人と話す機会があるときに、子どもの要求を大人が代弁しないことが大切だと思います。

「このシリーズの新しい本、まだ売ってないのかなぁ?」
「お店の人に聞いておいで」

「トイレ行きたい」
「お店の人に場所を聞いてごらん」

とにかく、命にかかわること以外は、自分で話をさせてみましょう。
どうしたら通じるか、子どもなりに一生懸命考えます。一度で伝わらなければ言い直してみるでしょう。最初の1〜2回はそばに付いていってもいいでしょう。言えたら、「ちゃんと言えたね!」とほめる。

そのうちに自分から色々聞けるようになるでしょう。自信がつけば「より的確に伝えたい」「よりスマートに伝えたい」「よりわかりやすく伝えたい」と思うようになるでしょう。自ずと会話力もつくでしょう。実体験が大切なのです。
ここに書かれてあるものを読んで「なるほどね〜」と思うことより、本当にやらせてみることこそが大切なのです。