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国語力がアップする、精読のススメ

内容を理解してはじめて「読んだ」と言える

文章を読むということはどういうことなのでしょうか。
このごく当たり前のことを改めて問うのは、「読む」という行為が誰にもできる自然な行為のように思われがちだからです。
実際、2〜3行の文章ならば誰でも理解できるかも知れません。しかし、文庫本1ページ以上に相当する長い文章ならどうでしょうか。文章を読むことはできても、間違いなく内容を理解することは意外と難しいものです。「読む」こととは、間違いなく内容を理解することなのです。

ところが、いまの小中学生を見ていますと、読むことはできても(つまり活字を追って読んでいくことはできても)内容はまったく理解できていない子が実に多いことに驚かされます。ちゃんと読んでいるから内容も理解できていると考えるのは早計のようです。
では、なぜ、このようなことがおきるのでしょうか。
原因は簡単です。内容を理解しながら読みすすめるということをしてこなかったからです。活字離れがすすんでいる現在、文章は教科書か問題集でしか読まない子が多くいます。その結果、どうしても早く問題を解いて終わりにしたいといったような身の入らない読み方に陥ってしまうのです。

文章には説明・論説文、小説・物語文、随筆、詩などのいろいろなジャンルがあります。そして、そのジャンルに応じた読み方というものがあります。
しかし言うまでもなく、内容を理解しながら読むということはジャンルに関わらない基本的なことです。まず、その子の理解のスピードに合わせてゆっくりと文章を読む練習から始めてください。

★ポイント
・ゆっくり読むには、まず学校の教科書を利用しましょう。国語の教科書だけでなく、理科や社会、算数、数学の文章題も利用できます。
・短い文章の内容を理解しているか、お子さんに聞いてみてください。文章の内容を図や絵にかいてみるのもいいでしょう。