ピアノ演奏を上達させる動画活用法
聞くだけでなく、目で見て学んでみよう
音楽を専門的に学ぶ方も、CDをたくさん聴いています。
ある音大生から聞いた話によると、講師から、
「同じ曲でも、演奏家によって弾き方は違うから最低でも3人は聴くように」
とご指導いただくとのことでした。
確かにバッハのインベンションやシンフォニアなども、演奏家によって速さも違いますし、表情のつけ方もまるで違います。とても参考になると思います。
専門家でなくても、たとえば発表会やコンクールの曲を先生からいただくと、同じ曲CDを何枚も手に入れて勉強するという生徒さんもいらっしゃいます。
あるお父さんは、7〜8曲探して1枚のCDにまとめていました。
さて、ピアノもエレクトーンも、そういった音源はたくさんあるのですが、動画となるとなかなか見つけるのに苦労します。
でも、最近では動画サイトがたくさんありますし、探してみれば手元がしっかりと撮影されている動画も見つかります。
有名ピアニストの演奏、各種コンクールの演奏から地元の発表会にいたるまで、様々な演奏動画を自宅で見ることができる世の中になりました。
人の演奏を見ていると、色々なことに気づきます。
姿勢、手の形、運指、ペダリング…視覚から学べることはとても多いです。良いところは真似をして身につけることも大事なことです。
ところが、真似って案外むずかしいようです。
自分ではその通りに真似しているつもりでも、意外に出来ていないことがあります。
先日、動画を見て“椅子に座る位置と姿勢”を真似しようとしたけれど、実際にピアノに向かってみたら以前と変わらなかったというお友達がいました。
おそらく、イメージは出来たけど自分の姿勢を自分で見ることができないので、良し悪しの判断が出来にくいのだと思います。
そこで、自分の演奏をVTRで録画することをおすすめしました。
自分が描いたイメージと実際の自分の姿勢とのギャップを埋めるためです。
自分の演奏を録画して見ることは、録音して聞くことと共に、とても有効な練習手段だと思います。
ただし録画するには、ある前提があります。
中には、自分の演奏をあらためて見ることを嫌がる子がいます。恥ずかしがり屋さんもいますし、気持ちよく弾いているだけで良いのに…と不機嫌になる子もいます。
自分の演奏を白日の下にさらし、ありのままを受け入れて課題に取り組むことは勇気のいることです。
親子の課題が共通で、強制でなく協定になっていることが前提だと思います。
出来ていないことを指摘して認めさせるために、証拠として記録するのではありません。
子ども自身が自分で気づくように利用することが大切です。
無理やり録画して見せるのは効果が半減するどころか逆効果になるかもしれませんので、この点を大事にしてください。
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