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志望校への近道!メキメキ力がつく小テスト活用法

必ず満点をとろう

特に中学3年生に対して、「志望校に合格するため、成績を上げるため」に、私が毎週しつこく言い続けていることがある。
最も効果的で、すぐに実践できること。それは小テストで満点をとることだ。

小テスト、豆テスト、復習テスト、確認テスト、チェックテスト、10分間テスト…呼び名はいろいろあるけど、つまり範囲がすごく狭くて、その範囲をきっちり勉強すれば必ず満点がとれるテストのこと。
そんな小テストを君は小馬鹿にしてないか?

じゃあ、なぜいつも満点がとれないの?
実はね、小テストには、3つの役割があるんだ。

(1)基礎学力をつける
学校や塾では、小テストをするという前提で、漢字や英単語、計算問題などの宿題が出されるだろう。
君たちの先生が、「これだけは覚えてほしい、これだけはできるようになってもらいたい」という思いで宿題に出すんだよ。
そういった超基礎的な勉強で手を抜いてはいけない。
家やビルを建てるときはまず基礎工事から始める。そこで手抜き工事をしたらどうなるかわかるだろう?
それに、たった10問しかない小テストでも、先生たちは真剣に「5、6問はこの基本的なやつ、残りはちょっと難しいけど重要なもので…」なんて考えながらテストを作っているんだ。
重要な小テストなんだから軽く考えちゃだめだよ。

(2)勉強の仕方を身につける
いいかい、小テストは絶対に満点じゃなきゃダメだ。
「このプリントの英単語50語の中から20語をテストするからな。練習しておくように。1つ5点だ。不合格者は再テストをするぞ」
私がこう言うと、必ずこう聞いてくる生徒がいる。
「合格点は何点ですか?」
「いくつまで間違えてもいいの?」

もし、私がここで「合格点は80点だ」と言ったとする。
すると彼らは、「4つまで間違えてもいいんだ」と思って勉強する。
単語の練習をするときは頭の片隅で、「1つ2つ忘れても合格できる」と、たかをくくってるんだよね。
テスト当日。果たして彼らはよくて90点、半数くらいは不合格になる。初めから80点が目標だからだ。

ところが、成績優秀なやつらはそうじゃない。
「満点をとってあたりまえ」と思っている。80点なんかとったら恥ずかしいと思って練習している。
だから最後の1語のつづりを覚えるまで練習する。「忘れたかも…」と不安になったら、また復習する。
彼らは頭が良いから良い点数をとるんじゃなくて、それがあたりまえと思って黙々と勉強しているだけなんだよ。

それにひきかえ、はじめから80点狙いの生徒たちは、テスト直前になって練習しだして、「単語50個は多すぎる」「難しい単語は覚えられない」とぶつぶつ文句を言い、75点をとろうものなら、「1問くらいまけてよ、先生〜!」と、言い寄ってくる。君はそんなこと言わないよね!?

君も次の小テストからは、必ず満点をとろう。
かけ算の九九は100%言えるだろう?
ポケモンや芸能人の名前だって20〜30くらい知っているんだろう?
そんな優秀なアタマを持っているんなら、都道府県名や歴史の年号の小テストがあっても必ず覚えられる。

答えを隠しながら言ってみる。
正しいつづりで書けるか、ちゃんと漢字で書けるか試してみる。
思い出せなかったらまた練習する。
誰だって1回や2回じゃ覚えられないんだぜ。みんな反復して暗記しているんだ。

「一応練習しました〜」じゃダメだぞ。
何が「一応」だ。それって言い訳コトバだろう?
「一応掃除しました(でも、汚いところがあるかもしれません)」
「一応がんばったつもりです(でも、結果が悪くても怒らないでくださいね)」
ね、心の中で言い訳しているだろう?
そんなこと言ってイイワケ?なんちゃって…。

満点がとれると言い切れるまで勉強することが本当の勉強だ。
テストで間違えたところを赤ペンで書き直したり再テストを受けたりしても、力はつかないんだからな。

部活の練習を考えてごらん。
言われた回数をただ素振りする人、
だらだらとランニングする人、
ヘロヘロ音でロングトーンの練習をする人、
そんな手抜き練習で、本番の新人戦や中体連、演奏会で良い成績が残せるわけないだろう?
勉強だって同じだよ。

1つ1つの小さなテストできっちり満点がとれるように勉強しないで、本番の入試だけはミスをしないで良い点数をとろうなんて虫のいい話だよ。
小テストで満点がとれるように勉強すること、それが本当の勉強だ。

(3) 自信をつける
小テストで満点がとれるようになったら、世界が変わるぞ。
ただし1回きりじゃダメだ。それはただのまぐれかもしれない。
しかし、2回、3回と満点が続くと、先生や友達が君を見る目が変わってくる。
家に帰って満点の答案用紙をダイニングテーブルに…って想像してみてごらん。
家族から、「へぇ、スゴイね」って声が聞こえてきそうだろう。

小さな成功体験を重ねることで、少しずつ、だけど確実に自信がついてくる。“やればできる”を実感するんだよ。
君たちのお母さんの中には、「うちの子はやればできるタイプなんですよ」っておっしゃる方がいるけど、「やらないからできないタイプなんじゃないの?」って言いたいくらいだ。

成績が良い人たちは「勉強すれば何とかなる」と経験的に知っているから、志望校も決められるし、それに向かって黙々と勉強をすることができる。
だけど、いつも中途半端に勉強する人は、「勉強しているのに成績があがらないなら、やっても同じじゃん」と思い込んでいる。君はちがうかい?

もう一度言うよ。
君が小テストにどれだけ本気になるかで世界が変わる。
君が世界を変えることはできないけど、君が変われば、世界は変わる。
「満点なんて難しくない」ってことに気がつけば、見通しが立つ。
このことが重要なんだ。
そこではじめて目標に本気になることができるんだよ。
だから小テストではいつも満点を目指せ!