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ゲーム好きな子が勉強をやる気になる一言

やる気の原動力は、目標

これまで何度か書いてきましたが、「やる気」を起こす原動力は目標です。
それも、その目標達成への願望が強ければ強いほど「やる気」は起きます。

しかし、今の日本の中学生・高校生で明確な目標を持っている生徒は何割いるでしょうか。
私の経験では1割いるかいないかです。
では、そのような中でどうやって目標を持たせるか?

どんな子どもでも好きなことは必ずあります。
たとえば、ゲームが好き。
そういう子には「将来、ゲームソフトの開発者になる?」と言ってみませんか。
(もちろん、この声かけでお子さんがゲームづけになってしまったら元も子もありません。ゲーム好きのお子さんには、1日1時間とか、土日だけとか何らかの約束を守らせる必要があります)

普通の親御さんなら、そんなお金になるかどうかわからない不安定な職業に就かせるわけにはいかない、とお思いになるでしょう。
でも、今はいいんです。子どもの夢なんて成長と共にコロコロ変わるものです。私がそうでした。

あなたのお子さんは今すぐ「ゲームソフトの開発者」になるわけじゃないですよね。何でもよいから目標を持てば、それを達成するために頑張れるわけです。
ゲームソフトの開発者なら基本的に理系が有利ですね。ならば「数学や物理・化学を頑張ろう!」。
今は世界の中での競争だから英語も必要です。「英語も勉強して、立派な開発者になれよ!」と励ませますね。
「今」重要なことは、目標の内容ではなく、目標を持つことです。

目標に関して、もう1つ注意しなければならないことがあります。
それは、子どもの夢や目標、そして「やる気」をつぶしてはいけないということです。

たとえば、クラスでも下位の成績の振るわない生徒がいるとします。この生徒が「国立の医学部に行って医者になりたい」と言い出したらどうしますか。

普通の大人ですと、「何をバカなことを言ってんだ。お前にはムリムリ」と言ってしまいがちですね。
親や教師は、これまでの経験から子ども達の将来を決めつけてしまう傾向があります。
しかし、全ての子ども達は「無限の可能性」を秘めています。私は、この年になっても心底そう思っています。なぜならば、そういう子ども達をたくさん見てきたからです。

全ての子ども達が、さまざまな面で無限の可能性を持っています。
強固な意志さえあれば、誰でも自分の目標を達成できるのです。

先ほどの子どもには、「君ならできる!頑張れよ」と言ってあげましょう。