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無理のない学習計画を立てるには?

計画倒れにならないために、5つのポイントを確認!

学習計画をたててはみたものの、計画に無理があり、計画通りに進まない。また効率が悪く成果も出てこない。
そんなことにならないために、あらかじめ知っておくと得なことについて書いていきます。

1.小目標の効果

理想は高くても、達成目標は近くに設定するほうがやる気が出てきます。

テニスの初心者に最初から高度なプロと同じフォームで、同じテクニックを教え込もうとしても、やる気は起きません。
しかしアマチュアがおこなっているフォームと技術を少しずつ教えれば、上達が実感でき、やる気がおきます。

これと同じように、現在成績不振な人に100点をめざせといっても無理な注文です。それより少し努力すれば届きそうな目標を持つほうが、やる気を最大限に引き出せます。
最初に問題集を1冊わたされて、最初から基礎・発展・応用と順番にすすめるように言われても、なかなか進まないものです。しかし今日は基礎を2ページ、明日は3ページというふうに、小目標を設定すればやる気は持続し、学習は進んでいきます。
すると積み上げ効果があらわれ、勉強はどんどん進んでいきます。

つまり学習計画をたてるとき、大目標をたてて計画倒れにならないよう、小目標をたてるのがよいのです。そしてそれを積み上げていくことが大切なのです。
結果的に、この小目標の積み上げが、大目標の達成につながります。


2.規則正しい生活リズム

サラリーマンや学生は生活リズムが一定しています。そして家庭、学校(職場)、睡眠と大きく3つに分かれています。
1日は8・8・8に3等分されるのです。学習計画をたてるとき、このうち学校(職場)、睡眠の8・8は除きます。
そして残りの8時間のうち、食事、入浴、休憩、トイレなどに必要な時間ものぞきます。これらを差し引くと、学習にあてられる時間は約4時間です。

この4時間を集中して学習できるように、自分の学習計画をたてるのがベストです。
このように生活リズムを一定にするほうが、学習効果は高まります。

試験前に睡眠時間を削ったりすると、一時的には学習効果は出ているように思います。しかし実際は、体調面だけでなく生活リズムも乱れ、学習効果もマイナスになってしまうのです。
長時間勉強をするなら、なるべく土・日の休みの時間にとるほうが、学習効果は高まります。ふだんの学校にいるときの8時間を、この休みの日に有効に使えるよう、学習計画をたてればよいでしょう。


3.週の時間の使い方

新学期やお正月などは初頭効果といって、やる気が出てきます。しかし週の初めの月曜日は、ちょうどこの逆になってしまうことが多いもの。月曜日はやる気が出にくいのです。
一般にサラリーマンの月曜病はよく知られています。それと同様に中学生・高校生にも同じことが起こっているのです。

なぜそうなるのかというと、新学期やお正月は、これからの期間が長いため、希望がわいてきやすいのです。
しかし月曜日は一週間と期間も短く、また先週もつらいことを経験していれば、今週もまたかという気持ちになってしまいます。そのためやる気がおきないことが多いのです。不登校が一番多いのも月曜日です。
また木曜日も要注意の日です。これは週の中だるみから、やる気がなくなってしまうのです。

したがって月曜日や木曜日には無理せず、得意科目や漢字、英単語、歴史年表や計算などの単純作業をおこなうようにします。この日は自分の不得意科目や難問題などは避けるのがベストです。
月曜病の対策として、日曜日はその週の予習などをおこなう勉強する日と決めるとよいでしょう。そして遊ぶなら土曜日と決めることです。その週の予習をすることで、月曜日が待ち遠しいという気持ちにさせることです。


4.似たもの同士はマイナス効果

似たもの同士は印象が同じなので、どれがどれだかさっぱりわからなくなってしまうことを重畳効果といいます。つまり、同じ科目をずっと続けることは大変損になるのです。
たとえば数学だけを1日中続けると、重畳効果が働いて、努力した割に能率が上がらないということになるのです。
そうならないために、1日の科目配分は主要3科目を必ず入れたり、文系科目と理系科目を混ぜるのがよいのです。

単語帳も単に英単語帳ではなく、その単語帳に1ページ目は漢字、2ページ目は古語、3ページ目は歴史年表などと配列を多彩にすると、重畳効果を減少させることができます。


5.授業の活用

学習計画をたてるなら授業中心に立てるのがベストです。ここでいう授業は、学校だけでなく塾や予備校での授業も含みます。そしてこの授業中心に予習復習をおこなうことです。
記憶の定着の観点から言っても、予習復習は欠かせません。一般に記憶を定着させるためには理解科目で3回、暗記科目なら4回の復習が必要とされています。

そのため授業を切り離しての予習・復習は損であり、下手なやり方なのです。予習だけ、復習だけしっかりおこなっても、労力のムダづかいになってしまうのです。
なぜかというと予習をしっかりおこなっている人は、そんなことはわかっていると、バカにして授業を聞いていません。そして重要なことまで聞き漏らすことも多いのです。
また、復習をしっかりおこなう人は、家で復習するからと授業を軽視してしまっています。

これでは記憶の観点からして、重要事項の脳への定着が悪くなってしまいます。脳は自分に関心のあることや、何度も繰り返し入ってきた情報を、重要と認識し記憶しようとします。
つまり予習復習は完璧でなくてもよく、その中の重要ポイントを繰り消す事が大切なのです。プラン作成時にはこういったことも知っておくことが大切です。