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勉強の理解度を深める『美しいノート』の作り方

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頭が良くなるノートのとり方

それでは、具体的なノートの書き方について。

ノートを「書き写すこと」に終始すると、黒板に書いてあることをすべて書き写すことに執着してしまい、後から読み返すと、
・書いた順番がわからない
・意味が不明(思い出せない)
・最悪は、自分の字が読めない
という事態になります。

私の娘も、算数の問題を解く場合に、ひっ算をノートの隅っこに乱雑に書きなぐり、答えが出ればOKという感じで、「確かめ」をしないし、しようと思ってもできません。
また、最近よく気づくのが式の計算過程に「=」にならない書き方をすること。
簡単な計算で例をあげれば、こんな解き方をしているのでです。

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問題例)
鉛筆が3ダースの箱と4本ありました。鉛筆は全部で何本あるでしょうか。

解き方例)
式12×3=36+4=40  答え40本
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どこがおかしいかわかるでしょうか。
明らかに計算の過程で「=」になっていません。
「=」の意味を理解しないまま、わかったつもり、できたつもりでいて、解いていく作業をたんに「=」で結んでいるのです。
この場合、頭の中では理解しているし、答えも正解なので、自分の力では間違いに気づきません。

私の娘も、私がノートをきちんと見るまでは気づきませんでした。皆さんも一度チェックしてみてください。
一見些細なミスにも見受けられますが、問題が複雑になってくるとこの解き方では対応できないと思います。
しかし、こうした解き方のもっとも大きな問題は、「確かめ」をするとき、自分の計算ミスなどに非常に気づきにくくなってしまう点です。

問題を解くときのノートのとり方は、ずばり、

・頭の中で解かない(できるだけ暗算しない)
・解いていく順番に、上から下、左から右に書く
・ゆとりをもって、ページいっぱいに書く

ことだと思います。

つまり、解いていくプロセス(頭の中で考えていること)をそのままノートに再現するのです。
たとえば、文章問題を解く場合に、式と答えをノートの中心に書いて、隅っこに図やひっ算を書くのではなくて、

図に描く→式をたてる→ひっ算をする→答えを書く

という順番のプロセスを上から下に向かってノートの真ん中に堂々と書きましょうということです。
このようにしてノートに書いていくと、

・自分の解き方や流れがわかりやすい→確かめが簡単
・計算ミスなどの間違いを発見しやすい→ケアレスミスがなくなる
・間違った箇所を消すことや修正がしやすい→修正が早い

というような利点があります。

また、考えたとおり、解いていくとおりに書こうとすると、頭の中だけで考え、ノートに書かなかったことも書くことになるので、自然に書く文字数が増えます。
一見すると大変そうに見えますが、「確かめ」の効率性と正確性がいちじるしく向上するので、結果的には早く正確に解くことができます。

解いていくプロセスでノートに書くということは、

・論理的な思考をビジュアル化する

ことであるともいえます。こうしたことを訓練することは、算数の勉強のみならず、

・自分の考えを文章化する=作文、読書感想文
・自分の調べたことやその考察をまとめる=課題研究、レポート

などにも役立つはずです。
上手なノート術というのは、書くことによる論理的思考であり、論理的に構成されたノートは、他の人が見ても“美しい”ものです。
文字を大きく、丁寧に書くこととあわせて、『美しいノートづくり』を目指していきましょう。

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子どもの学力と親の育て力のパワーアップ術
小学生の子どもをもつパパやママが、正面から子どもと向き合い、一緒に楽しく成長することを目指しています。家庭学習方法だけでなく、日頃の生活なかで、好奇心、ひらめき、アイデア、問題解決力などを養うお手伝いをしたいと思います。
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